ウェスティンナゴヤキャッスル（名古屋市西区樋の口町3）は6月1日、社内料理コンクールの作品を取り入れたコース料理「明日の匠」の提供を期間限定で始めた。

　今年で22回目を迎える同コンクール。レストラン、宴会、パティシエなど、全ての料理に携わる同ホテルのスタッフを対象に、調理技術の向上とメニュー開発、モチベーションアップを目的に開催している。今回は39人の料理人が参加し、ナゴヤキャッスルならではの「名物料理」をテーマにした和・洋・中・デザートの作品が集まった。

　優勝した作品「葡萄豆とマスカルポーネのムース 名城仕立てコアントロー風味のジュレを添えて」は、名古屋城をモチーフにした立体的なデザート。手掛けた久米里奈さんは「本物の名古屋城は、見ることのできる全ての人のもの。そこで、自分だけの名古屋城があれば思う存分楽しめるのではと思い生まれた作品。自分だけの名古屋城を見て食べて楽しんでもらいたい」と話す。創作フレンチのコース料理としてレストラン「クラウン」で提供。価格は3,500円で平日限定。

　日本料理「西の丸」では、「うなぎミルフィーユ仕立て」「手作り豆腐 三種餡」を含めた会席料理を提供。「お子さまからお年寄りまで楽しんでもらえるよう、あっさりと仕上げた。パイのロール仕立ては、食材に出合う驚きを楽しんでほしい。バルサミコソースを使い、今までにない日本料理との新発見ができる」と、料理を手掛けた滝野逸人さん。会席料理は5,500円。

　中国料理「柳城」では、「女性に楽しんでもらいたいと考えた。レモンの酸味が心地いいソースにシャンパンの香りをプラスした」（横尾光行さん）という「名古屋コーチンの巻き上げ　シャンパンソース」と、「中国の文化と名古屋のコラボを味わってもらいたいという思いで生まれた作品。巣をイメージした見た目も楽しんでほしい」（安藤武さん）という「名古屋コーチン卵の『鳥巣仕立て』甘酢ソース」を含めた中華コースを用意。コース料理は5,500円。

　提供時間は各店とも11時30分～14時30分。6月30日まで。