名古屋駅前柳橋中央市場内の「マルナカ食品センター」(名古屋市中村区名駅4)屋上駐車場に5月中旬にオープンした「柳橋ビアガーデン」が9月19日、好評のうち今年の最終日を迎えた。
今年から営業を始めた同店は、市場の上に位置する駐車場の半分を使い、「市場直結」というロケーションの面白さでメディアからも注目され人気はうなぎ上りに。6月下旬には、9月の最終日までの予約席がすでにいっぱいになるほどの人気を見せた。
メニューは日替わりの約30種類の食べ放題メニューのほか、料金に含まれる800円分のクーポンチケットで交換できる、市場の素材を使ったメニューを用意。店内には、鮮魚店のように陳列されたそのとき「おすすめ」の魚介類など「市場ならでは」のメニューが並んだ。「新鮮な魚介類をバーベキューで提供するビアガーデンは、ほかにはない。これを求めてお客さんが来てくれる」とマルナカ食品センター社長の安藤さん。
「皆さんが協力してくれた結果」と振り返るのは、同店を運営する柳橋総合開発社長の水谷さん。「屋上でのビアガーデンは初めて展開すること。『柳橋中央市場』や『マルナカ食品センター』という名前や場所は知っていても、お客さまが来てくれるか不安だった」
オープン初年度の今年。「『柳橋中央市場』というブランドに信用があることもあり、『行ってみよう』というきっかけで、まずはたくさんのお客さんにきていただいた」。「最初は仕組みがうまくできなかったのも事実」。毎日ミーティングを繰り返し改善していったという。今年の営業を振り返り、「陳列した魚介類が、どんどん売れていくのを見るとうれしかった。雨の日に、屋根のない席に座ったお客さんが、『こんな経験もなかなかできなからね』と、傘を差しながらでも楽しんでくれたのが、うれしかった」と水谷さん。人気が高まり予約席はいっぱいになる状況だったが、いったん利用客が引く時間帯を活用して予約を確保できることにも気付いたなど、来年への課題も出ているという。
最終日も多くの来店客が訪れた。店内中央に設置されたステージでは、大須のアイドルユニット「OS☆U」やパフォーマーなどのライブが展開され、来店客を巻き込み「お祭り騒ぎ」のようなのにぎわいを見せていた。
来年の営業に向け、水谷さんは「今年は鮮魚に力を入れた。来年からもっと工夫を凝らした内容にしていく」と意気込みを見せる。