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「中川運河キャナルアート」開催へ-運河沿いの倉庫で音楽コンサートも

中川運河沿いの岡谷鋼機の第三倉庫倉庫壁面に映し出した「デジタル掛け軸」

中川運河沿いの岡谷鋼機の第三倉庫倉庫壁面に映し出した「デジタル掛け軸」

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 名古屋港と笹島貨物駅(現あおなみ線ささしまライブ駅南方付近)を結ぶ中川運河を舞台にした一大アートイベント「中川運河キャナルアート Project No. One」が10月8日・9日、開催される。

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 名古屋の物流の要として、かつては大活躍した中川運河。「この名古屋の貴重な水辺空間の魅力と可能性に熱く着目」した同実行委員長の服部充代さんを中心に、有志で集まった市民のメンバーでプロジェクトは始動した。

 昨年秋、中川運河開通80周年記念事業として中川運河沿いで小栗橋南側の岡谷鋼機の第三倉庫倉庫(名古屋市中川区舟戸町)を会場にして「中川運河キャナルアート Project No. Zero」を開催。台風で1日目は中止となったが、2日目に行われた「ライブパフォーマンス/能と現代音楽」には、悪天候の中、200人以上の観客が訪れた。世界で活躍するアーティスト・長谷川章さんによる「デジタル掛け軸D-K Live」では、運河側倉庫壁面と水面に多彩なデジタルアートを映し出し、メディアでも取り上げられ注目を集めた。

 「今年はいよいよアートプロジェクトとして本格始動。その意味も込めての『Project No. One』。 『再生』をテーマに東日本大震災をはじめとする災害からの復興への祈りとともに、名古屋の眠れる遺産・中川運河の水辺再生に思いを込め、アートを通じて『感じる』ことから新たなムーブメントが巻き起こることを願う」(服部さん)と参加を呼び掛ける。

 倉庫壁面や運河水面を使い、デジタル映像作品を投影する「D-K Live『鎮魂』」を両日開催。倉庫内では、非日常的空間を舞台にした「現代音楽コンサート」(3,000円)、地元・鈴木バイオリン製造が提唱する「スズキ・メソード」による子どもたちの「バイオリンコンサート」、シンポジウムなどを行う。水辺・水上ライブ演奏や、対岸に設けた会場では「みづき茶会」(500円)も予定。

 各プログラムの詳細はホームページで確認できる。

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