東急ハンズ名古屋店(名古屋市中村区名駅1)は現在、7階防災用品コーナーで東北復興の応援企画「あなたの『夢』と『誇り』を応援したい。」を展開している。
被災地で復興活動の一環として作られた商品を特集した同企画は、同店とアネックス店(中区錦3)のみの企画。「被災地復興の力になりたい。東急ハンズでできることは何か」という思いで、昨年12月ころから動き始め、今年1月、被災地の経済支援になるもの作りを取り扱う企画商談のために東北沿岸部を回った。「想像を超える広域的被害。被災現場を見ても現実のことと実感が湧かないほど」(同店担当者)と振り返る。
コーナーでは約30アイテムを販売。津波で大きな被害を受けた三陸鉄道は、現在一部区間のみ運行を再開したが収入は最盛期の10分の一にまで落ち込んだ。2年後に全線開通を目指している。傷んでしまったレールを社員自らがカットし商品化した「東日本大震災津波被災復興祈願レール」(大=5万円、小=3万円)は、作業費を人件費として捉え購入者が支援する仕組み。
津波で仕事を失った「浜の女」たちに仕事を提供し生活再建を後押しする「三陸に仕事を!プロジェクト」の「漁網と麻糸でつくるミサンガ「浜のミサンガ 環」(1,100円)、酒蔵6棟、社屋、倉庫全てが流されてしまった老舗酒造メーカー「赤武酒造」が仮の工場で醸造した「浜娘」(720ミリリットル=1,500円、1.8リットル=3,000円)、ボランティアの炊き出しから始まった「女川カレー」(682円)など。商品には、製造を手掛けた人のエピソードを紹介したPOPと冊子も置く。
「初日からたくさんの方がお越しになった。『自分でも何か手助けしたい』と思っている方が潜在的に多くいらっしゃるのでは」。同店アネックス店(中区錦3)9 階でも開催している。
営業時間は10時~20時。3月21日まで。