東急ハンズで「原石・化石」特集-水晶・蛍石など300~400種そろえる

「世界一美しく世界一はかない」といわれる「ウッドオパール」

「世界一美しく世界一はかない」といわれる「ウッドオパール」

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 東急ハンズ名古屋店(名古屋市中村区名駅1)で4月19日、「原石・化石特集 from ツーソン」が始まった。

微弱な紫外線を当てると蛍光する蛍石

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 5回目となる同企画。企画担当の塩野さんらが米アリゾナ州で開催される世界最大の化石、鉱物、天然石の展示即売会「ツーソン・ミネラルショー」で買い付けた原石、化石を並べる。「今年は量より種類をたくさん集めた。その方がお客さんに喜んでもらえる。昨年と比べると1.5倍ほどで、一点ものも多い」と塩野さん。「今年は円高が続いていたから安く買えた。アメリカも不景気だから交渉には難航したが…(笑)」と振り返る。

 毎年人気が高く、「マニアの方は初日の朝一に来店して目当てのものを購入していく。中にはルーペを持参する人や、有休をとって来店する人、初日で10万円の買い物をしていった人もいる」という。

 用意したのは300~400種類で、店頭に置き切れないため、なくなるごとに補充している。価格は数百円~数万円と幅広い。「今年は、たくさんの種類の水晶と蛍石が集められた」。蛍石とは火の中に入れるなど熱に反応して光る特性を持つ原石。中には紫外線を当てると蛍光するものがあり、イギリスのロジャリー鉱山で採れた緑色をした蛍石は太陽光の微弱な紫外線でも青紫色に蛍光するものがある。

 カザフスタンの「ストロベリークオーツ」はその名の通りイチゴのような赤色。ロシア・ダルネゴルスク産の「オレンジ水晶」はその見た目からニンジン水晶という俗称や「ニンジンのかき揚げ」と呼ばれることも。「世界一美しく世界一はかない」といわれる「ウッドオパール」は水分を20%も含んだ石で、空気中に置いておくと水分が蒸発し割れてしまう。そのため、ジュエリーアクセサリーなどへの加工はできないが、「遊色(光の角度によりさまざまな色に変化する様子)はすばらしい」。

 化石コーナーには、触覚など細部まで黄鉄鋼化した三葉虫の珍しい化石も。現在ではニューヨークとドイツの一角でしか採掘できないという。「普通は触覚や足など細い部分は化石に残らない。泥が深く酸素がなくバクテリアもいないので腐敗せず残り、鉄分と硫黄が反応し黄鉄鋼化した化石として残る。この発見で三葉虫の研究が大きく進んだ」。保存状態がよく固い背骨を持たないシーラカンスの特性がよく確認できる化石なども。

 そのほか、「エドモントサウルスの脛骨(けいこつ)」(38万円)、「トリケラトプスの角」(52万5,000円)、「ギベオン隕石(いんせき)」(296万1,000円)などの「博物館クラス」の標本も。

 営業時間は10時~20時。5月6日まで。

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