テーマパークの運営などを手掛ける名鉄インプレス(中村区名駅1)は7月13日、日本モンキーパーク(愛知県犬山市、TEL 0568-61-0870)動物園エリアのリニューアル事業計画を発表した。
同事業計画は、同施設内にある財団法人日本モンキーセンター(愛知県犬山市)が10月に創立50周年を迎える事を記念して行うもの。同施設の動物園エリアは、1960年より約74種類650頭のサルを檻の中で飼育するだけでなく、放し飼いにするなど生態に近い形での飼育展示を行ってきたが、リニューアルにより一層「生態展示施設」を拡充し、世界レベルの動物園を目指すという。
動物園エリアに新設するのは「モンキースクランブル」で、同施設はサルの生態を立体的に観察することができる「ビッグループ」「モンキースカイウェイ」を新設し、既存の施設で24頭のリスザルが放し飼いになっている「リスザルの島」と合わせた3施設で構成される予定。
「ビッグループ」は、地上高15m、全長200mの巨大うんていを設置しインドネシアスマトラ原産の「フクロテナガザル」7頭を生態展示するもの。観客はテナガザルの最大の特徴である手を使ってぶら下がり移動する生態を、真下から観察することができるのが特徴。
「モンキースカイウェイ」は、地上高6m、全長200m以上の吊り橋を設置し中南米原産の「ジェフロイクモザル」7頭を生態展示するもの。「ビッグループ」の真下を横切っており、観客はより近い位置から生態を観察することができるという。さらに、「ヒヒの城」など既存の3施設の外観をリニューアルし、動物園エントランスにモニュメントを新設する予定。
また、74種と世界で一番サルの種類が多い動物園であるということを証明するため、「ギネス・ワールド・レコーズ(ギネスブック)」への認定を申請中で、日本モンキーセンターの西田所長は、「サル類の『世界動物園』として、名実ともに世界一レベルの意義を持つ動物園を目指したい」と話していた。
リニューアルオープンは、9月16日の予定。