ラムネ菓子やキャラメルなどの製造を手がける安部製菓(西区則武新町2)は7月中旬より、居酒屋チェーン「世界の山ちゃん」(エスワイフード、本社=名古屋市東区)とコラボした「幻の手羽先風キャラメル」を発売した。
同社は、今年5月に創業90周年を迎えた老舗で、1967年に日本で初めてブドウ糖を使用したラムネ菓子の開発に成功した。同品は、「世界の山ちゃん」で食事をした客にレジで無料提供している非売品のラムネ菓子を同社が製造した経緯などから、新たにオリジナル商品の企画を提案し、商品化が実現した。
「幻の手羽先風キャラメル」は、同社が独自に配合を開発したキャラメルにチキンエキスや「山ちゃん」の手羽先特有のピリ辛味となる香辛料などを配合し、キャラメルの甘みに加え香辛料の辛みがアクセントとなる味に仕上がっているのが特徴。企画から開発まで全ての工程に関わった同社の安部社長は、「手羽先の味を押さえ気味にしながら、かつ辛さを出すのに苦労した」と話しており、開発期間には約3~4カ月を要したという。
パッケージにもこだわり、外箱は「世界の山ちゃん」にちなみ「VICTORY」=「世界に勝つ」をコンセプトにVの字をイメージした形を採用し、個包装は「名古屋弁山ちゃんの巻」「手羽先山ちゃんの巻」「織田信長山ちゃんの巻」など、山ちゃんのイメージイラストに手羽先や織田信長風のイラストをデザインしたものなど4種類を用意した。
個包装の裏面には、「最後に『がね』や『だがね』つけてみやぁ~ すぐにしゃべれるようになるがね!!」など、名古屋弁のしゃべり方や天下統一を制覇した織田信長が名古屋出身だったことなどの説明文を付け、「名古屋発」のイメージを強調したという。デザイン、説明文などの考案を手掛けた同社の安部社長は、「今後も、人が買う楽しみを見つけられるような、世の中にない面白い商品を展開していきたい」と話している。
内容量は80g、個包装14~15個入りで1箱350円。全国の「世界の山ちゃん」店頭のほか、中部国際空港セントレアや名古屋城でも販売している。