東急ハンズ名古屋店(名古屋市中村区名駅1)10階イベントスペースで4月26日、原石・化石特集「ミネラル ロマンス」が始まった。
6回目の開催で、ファンをはじめ高い人気を誇る同企画。企画担当の塩野さんらが毎年米アリゾナ州で開催される世界最大の化石、鉱物、天然石の展示即売会「ツーソン・ミネラルショー」で買い付けた原石・化石を並べる。
今年は約1トンを買い付け、昨年より増やしたという500~600種類をそろえる。新産の鉱物や希少な化石が多いという。「マニアックなお客さまが多いので、毎年同じような品ぞろえでは期待を損なってしまう(笑)」と塩野さん。「今回は円安で価格が高かったが、『来年も買いにくるから』など価格交渉して、何とか昨年くらいの販売価格を設定できた」
毎年人気があり、初日の午前中から多くのファンが来店する。持参したルーペ、ライト、紫外線ライトでじっくり品定めする姿も多くみられる。店頭には700~800点を展示販売しているが、珍しい商品はすぐに売れてしまうため、新しい商品を随時追加する。追加商品をチェックする目的で長時間売り場で粘るファンの姿も。マニアなファンは男性が多いが、若い女性の姿も見かけられる。
価格は数百円~数万円と幅広い。「世界的に希少」だという「レインボーガーネット」は光を当てるとその名の通り7色に輝く。昨年の新産鉱物で希少なモロッコ産の「ブルーバライト」は、用意した10個が初日の夕方には完売した。赤鉄鉱が水晶の外に付くことが珍しい赤みの強いオレンジ色の「レッドクオーツ」、原石が入手しづらいという「ピンクファイヤークオーツ」、地上絵で有名なナスカ産の水晶「ペルー・ナスカ産水晶」、産地により色が異なる「トルコ石」や「アメシスト」など。一点一点に、塩野さんお手製の説明カードを添える。
化石コーナーには未定種の三葉虫も並ぶ。「三葉虫は1万種類ほどある。同じような姿でも頭や尻尾の特徴が異なるなどさまざま。未定種は新種になるので人によって価値はそれぞれだが人気は高い」という。「デボン紀の超レア」な三葉虫は19万8,000円の高値が付いている。そのほかティラノサウルスの実物の頭骨をCTスキャンし、1/10サイズの超精密のレプリカなど貴重な品も扱う。
営業時間は10時~20時。5月6日まで。