名古屋駅前のシンボル的存在である「ナナちゃん人形」が現在、「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」に出品される作品をイメージした衣装をまとっている。
この衣装をデザインしたのは、名古屋モード学園の学生の都築菜菜子さん。現在愛知県美術館で開催中の、同展の注目作、ルノワール「ジャンヌ・サマリーの肖像」をテーマに、名古屋モード学園の学生たちが参加した衣装デザインコンテストでグランプリとなった作品だ。絵画のメーンカラーであるピンクを基調に、フリルがあしらわれた衣装に着替えたナナちゃんは、「かわいい!」などと道行く人々にも好評で、カメラで撮影する人の姿も目立っている。
展示初日の5月1日には、コンテストの表彰式を実施。フェイスブックユーザーや展覧会スタッフによる審査を経て、全147点の中から見事グランプリを受賞した都築さんが笑顔で表彰状を受け取った。「肖像画のモデル、ジャンヌが生きていた19世紀フランスで流行した服を参考にデザインした」と都築さん。展覧会スタッフによる最終審査では、歴史観や色合いで高い評価を受けた。
「ジャンヌ・サマリーナナちゃん」は今月14日まで。