三菱地所は5月23日、「大名古屋ビルヂング」(名古屋市中村区3)の新築工事に着手したことを発表した。
昨年9月末で閉館、12月10日には50年間その名を掲げてきた「大名古屋ビルヂング」の屋上文字看板の撤去を始め解体作業が進み、次第にその姿を小さくして行った同ビル。
再開発プロジェクトで、従来の大名古屋ビルヂングと、隣接していたホテル「ロイヤルパークイン名古屋」の敷地を一体化。緑化整備や歩行空間の整備、地下部分の環境改善、交通結節機能の強化など、地域の課題解決を図る取り組みを進め、都市再生の実現を目指すという。名称は「大名古屋ビルヂング」を継承する。2015年10月末完成予定。
地上34階建て、塔屋1階、地下4階で、7~33階=オフィススペース、地下1階~地上4階=商業施設。建物の高さは174.7メートル、延べ床面積は4万4367.16坪。事務所、店舗、地域冷暖房施設、駐車場、駐輪場を整備する。
計画地と地下鉄東山線コンコースを結ぶ大名古屋ビル連絡地下街と、コンコースの通路を拡幅するほか、地下街「ユニモール」と大名古屋ビルヂングとの接続部にエレベーターを設置する。ビル北側の一角に緑のある空間を置き、低層屋上部に約2000平方メートルの屋上庭園を整備し緑化を図る。
また、三菱地所グループのホテル統括会社「ロイヤルパークホテルアンドリゾーツ」は、「大名古屋ビルヂング」ほど近くの桜通り沿いに、「ロイヤルパークホテル ザ 名古屋」を11月1日に開業予定。ビジネスユースのシティホテルで、客室は153室。