「レオパレス21」(東京都中野区)は現在、「名古屋モード学園」(名古屋市中村区名駅4)とインテリアの専門商社「サンゲツ」(西区幅下1)とのコラボレーション企画を進めている。
レオパレス21のサービス「お部屋カスタマイズ」とのコラボ企画。同社の物件と、カーテン、壁装材、床材などサンゲツの素材を活用して、「名古屋らしさを表現するお部屋」のデザインを名古屋モード学園の学生がチームに分かれて提案し、競うもの。インテリア学科・グラフィック学科混合の5チームとインテリア学科単独の3チームの計8チームが参加。「3者がそれぞれの強みを生かして、新しいものを表現しよう」と、企画が立ち上がった。
モデルルームは、西区庄内通と中村区中村公園エリアの閑静な住宅街にある、築20年超のRC造の2部屋を設定。間取りは1Kタイプで、居室のみを対象にする。
9月に、学生に向けオリエンテーションを開催。意欲的な姿が見られたという。インテリア学科の講師・今井由季世さんは、「実際のプロと交わり実践できる貴重な機会。課題を通じ、技術力だけでなく人間力を高めることができる。学生たちには実社会の制約の中、学生らしい発想で企業のプロが驚くような作品を制作してほしい」と期待を込める。
レオパレス21・賃貸事業部の三條正吾さんは、「レオパレス21の部屋の居室内という制限の中で、名古屋モード学園の生徒によってどんな斬新な部屋に生まれ変わるのか期待している。完成したモデルルームを訪れる方が『住んでみたい』と思うような部屋ができれば、新しい部屋のスタイルとして展開することも考えている」という。
サンゲツ・壁装事業部 商品開発課の熊沢篤さんは、「今回のコラボに期待するのは『意外性』。社内の人間はインテリアのプロであり、各社員は商品の開発・営業・コーディネート担当など専門的に仕事を遂行している。一方で先入観が全くない学生は、考えられない使い方やコーディネートをすると期待している。マーケットが細分化してお客さまのニーズが多様化する中で、新しい提案につながることも期待している」と話す。
デザイン案は、愛知県在住のレオパレス社員とサンゲツ社員が「地元住民に共感される部屋」を基準に審査し、11月上旬にレオパレス21のホームページ上で結果発表する。最優秀賞と優秀賞の上位2チームは、応募デザインを基に、サンゲツの素材を使い実際の部屋に施工。モデルルームとして使用する。装飾完成は12月5日を予定。