愛知県美術館の「デュフィ展」では、デュフィのテキスタイルデザインを使ったファッションデザインのコンテストが行われ、受賞作品が館内で展示されている。デザインしたのは学校法人・専門学校名古屋モード学園(名古屋市中村区名駅4)の学生たち。
同展は、ピカソやマティスなどとともに、20世紀前半にフランスで活躍した画家、ラウル・デュフィ(1877-1953)の回顧展。デュフィが手掛けたテキスタイルデザインも展示し、人気を集めている。
コンテストでは、色彩もかわいらしい花柄の《たちあおい》《園芸》と黒いペリカン柄がシックな《ペリカン》という3種類のテキスタイルデザインから、学生が好きなデザインを選び、ファッション画を制作。約200点もの作品の中から101点が同展愛知会場の公式フェイスブック上に掲載され、1次審査としてフェイスブックユーザーが投票を行った。その後、上位30位以内の作品の中から関係者らが最終審査を行い、グランプリ1点、準グランプリ2点、審査員特別賞3点を決定した。
グランプリを受賞したのは同校ファッションデザイン学科3年生の東原実咲さん。《園芸》のテキスタイルをクラシックながら現代風にアレンジ。帽子や靴など、細かい部分まで丁寧にコーディネートしている点が評価につながった。
展示初日の11月5日には表彰式も開催。受賞者6人に館長から表彰状が手渡された。受賞作品は同展開催期間中、展示するほか、公式フェイスブックでも閲覧できる。
開館時間は10時~18時(金曜日は20時まで、入館は閉館30分前まで)。月曜休館(11月24日は開館、25日は休館)。入館料は、一般=1,400円、高大生=1,100円、中学生以下無料。12月7日まで。