名鉄ホール(中村区名駅1、TEL 052-561-7755)は9月8日、同ホールで10月12日に上演する演劇「漂う電球 -THE FLOATING LIGHT BULB-」の記者発表を行った。
同作は、ウッディ・アレン原作の戯曲で1945年のブルックリンを舞台に内向的な性格の長男をはじめ閉塞的な生活を送る家族の崩壊を、独特のユーモアを交えて描いた作品。内容が、劇作家テネシー・ウィリアムスの代表作「ガラスの動物園」に酷似しているため、「アレン版『ガラスの動物園』」とも呼ばれる作品だったが、1981年にアメリカで上演された後、短期間で終演した。
日本では未公開の作品だったが、「ガラスの動物園」の演出を予定していた人気演出家、ケラリーノ・サンドロウィッチさん(以下KERAさん)が以前よりウッディ・アレンのファンだったこともあり、KERAさんの強い希望で同作品を翻訳、KERAさんと女優の広岡由里子さんによる演劇ユニット「オリガト・プラスティコ」3回目の公演作品として日本初上演が実現した。
記者発表当日は、KERAさんが出席し「念願叶ってウッディ・アレン作品を手がけることができて嬉しい。なるべく原作の世界感を壊さないように演出した」と話し、「この作品は、私が多く手がけてきた『笑い』の要素が強い演劇とは違いシリアスな内容なので、台詞劇を楽しんで演じることのできる役者をキャスティングした」と話していた。
出演は、「オリガト・プラスティコ」のメンバー広岡由里子さんをはじめ、KERAさん演出の作品にも多く出演している渡辺いっけいさん、ドラマ「木更津キャッツアイ」など、テレビや演劇でも活躍している岡田義徳さんほか。
チケット料金は6,500円。同ホールでの公演は、10月12日18時30分からの1回のみ。