名古屋市交通局が2月24日、地下鉄名古屋駅南改札前に新たに導入した交通広告媒体「名古屋駅スクエアビジョン広告」と「名古屋駅サンフラワーボード広告」を披露した。
JR、名鉄、近鉄、地下鉄の東山線・桜通線などが乗り入れ、JRセントラルタワーズやミッドランドスクエアなどの商業ビル、百貨店、専門学校、オフィスビルなどが立ち並ぶエリアにあり、市内トップの乗降人員を誇る地下鉄名古屋駅。
名古屋市交通局発表の平成26年度データによる1日の平均利用者数は36万7073人、乗降人員は35万9747人(東山線25万8319人、桜通線10万1428人)。
広告媒体は主に3つ。これまで円柱だった柱を四角く囲い、地下鉄として初となるデジタルサイネージを導入した「名古屋駅スクエアビジョン広告」は、10本の柱に60インチのディプレーを26面配置する。
名鉄名古屋駅中央改集札とつながる階段下のコインロッカー横には、「名古屋駅サンフラワーボード広告」を設置。壁面を活用したタテ2060ミリ×ヨコ7280ミリの大型ボードと、すぐ近くにある柱を活用したタテ2140ミリ×ヨコ856ミリ(柱2本6面)の広告スペースを基本セットで販売する。この広告には、デザインしたシートを貼るなどして活用できる床や天井、別の壁面を使えるオプション(別途料金)も用意。空間全体を演出でき、展示やサンプリングキャンペーンなどのPRスペースとしての利用も見込む。
「駅マルチ名古屋駅東山線改札セット広告」は、東山線の北・中・南改札周辺をセットで販売。柱や階段側壁にB1サイズのポスター掲示などができる。
同局営業統括部資産活用課の早川さんは「デジタルサイネージで可変的な広告を打てる」と話す。お披露目会場を訪れた広告代理店勤務の男性は「サイネージは画面がきれいなほか、切り返しができるメリットがある。例えば、朝は缶コーヒ―、帰宅時はお酒の広告など時間を意識した展開を考えられる」と魅力を話していた。
この日、壁面、床、天井を桜の花で埋め尽くしたデザインの「名古屋駅サンフラワーボード広告」スペースには、同局のマスコットキャラクター「ハッチー」も駆けつけ、市バス・地下鉄を利用してめぐることができる桜の名所を紹介したチラシと記念品を来場者に配布してPRした。