中日本高速道路(名古屋市中区錦2、以下「NEXCO中日本」)とJTB中部(名古屋市中村区名駅1)は高速道路サービスエリア(以下「SA」)のオリジナル弁当「速弁(はやべん)」を共同で企画し、11月3日より販売を開始する。
両社は「中日本のごちそう、~いい旅に、いいお弁当~」をコンセプトに、今年夏ごろから地域の素材や季節感を生かした弁当を企画、高速道路の「速」と弁当の「弁」を組み合わせたネーミング「速弁」を商標登録し商品化が実現した。販売は、サービスエリアの各テナントで行う。
販売を開始するSAは東名高速道路、上郷SA、名神高速道路、養老SA、北陸自動車道、南条SA各上下線の6カ所。第1弾の「速弁」は、愛知県岡崎市の料亭「おぎ乃」の女将と若女将が考案し、素材に八丁味噌や三河牛などを使用した「料亭女将弁当 花舞」、「若女将手習い弁当 つぼみ」、水の都「大垣」で「美濃味匠」ブランドを展開する「デリカスイト」が開発した地元名産「揖斐茶」を混ぜ込んだシャリを使用した鯖の押し寿司や養老赤鳥、美濃大垣の地下水で炊いた玄米いなりなどをおかずにした「芭蕉水御膳-美濃の秋味-」、「養老長寿の健脳弁当」、福井県鯖江市の料亭「一乃松」が考案したかにを使用した「越前宝膳」など、各地域の素材を使用し季節感と豪華さを重視しているのが特徴。弁当を食べ終わったあとも使用できるよう包みに風呂敷を採用するなど、パッケージやデザインにもこだわっており、主に行楽地に出かける女性客や夫婦の需要を見込む。
第1弾では、上郷SAで2種、養老SAで3種、南条SAで2種の全7種類を販売し、季節ごとに新商品を開発、今後は中央道や首都圏など全国での販売も検討していくという。価格は1,150円~3,000円で、1日約30個~60個を限定販売する。
NEXCO中日本では、「今までになかった『高速道路でお弁当』という旅のスタイルを提案し高速SAの魅力を高め、旅の思い出になる弁当『速弁』ブランドを全国に広めていきたい」と意気込みを話している。