公開中の映画「牙狼〈GARO〉-月虹ノ旅人-」の舞台あいさつが10月6日、名駅南の映画館「109シネマズ名古屋」(名古屋市中村区平池町4)で行われ、主演の中山麻聖さん、雨宮慶太監督が登壇した。
人間の邪心に取りつく魔物・ホラーと魔戒(まかい)騎士の戦いを描く特撮ヒーロー「牙狼(がろ)」シリーズの最新作となる同映画。テレビドラマ「牙狼〈GARO〉-魔戒の花」の主人公で歴代最強の黄金騎士・冴島雷牙の活躍を描く。
この日は、シリーズを全て見ている大ファンというBOYS AND MEN勇翔さんがMCを担当。2人が登場すると会場から大きな拍手が起こった。雨宮監督は「名古屋は僕の心の中では牙狼の聖地。公開3日目になるが、すごく熱い感じでテンションが下がらない」とあいさつ。劇中の衣装を着て登壇した中山さんは「テレビシリーズから5年を経ての映画化。皆さんを長く待たせてしまったが、期待を裏切らない作品になっている自信がある。ネタバレしないようにトークできれば」と笑顔を見せた。
映画で明らかになる雷牙と初代主人公・冴島鋼牙(小西遼生さん)の関係は、「5年前のテレビシリーズ制作時から考えていた」という監督。「新しいキャラクターの雷牙をガツンと立てたかったので、あえて劇中では鋼牙の名前を使わなかった。5年の間に中山君も多くの作品に出て、役者として成長した。今は鋼牙の名前が出ても揺るぎない主人公になっている」と話す。中山さんは「鋼牙との関係のほかにも、台本に何度もパンチをもらい、その度に手を止めながら読んだ」と振り返る。
勇翔さんは牙狼シリーズの魅力を「人の思いが具現化する物語」と語り、2人に作品に込めた思いを聞いた。中山さんは「本作は、皆さんに楽しんでもらいたいという思い一つで取り組んだ。僕も牙狼が好きな1人。台本を読んだ時に完成したら喜んでもらえると思えた。自分たちで表現して、もっといいものに、面白いものにしなければという使命感があった」と話す。監督は「思いとか愛とか、形は無いが存在しているものを表現するには物語が必要。それを感じることができる時間を届けるために作品を描く。そこにいつもこだわっている」と語った。
最後に2人は「ようやく冴島雷牙の物語が劇場版になった。僕も強く待ち望んでいた日。ずっと応援してくれた人も、初めて見る人も楽しめる作品になっている。これからの牙狼のためにも、皆さんの力を借りて盛り上げていけたら」(中山さん)「僕にとって愛おしい作品ができた。シリーズの中で一番繰り返し見ている作品で、節目になる映画。牙狼の未来を決める作品になるので、声援、応援をよろしくお願いします」(雨宮監督)と多くの来館を呼び掛けた。
109シネマズ名古屋ほかで全国ロードショー。