名古屋城(名古屋市中区本丸1)で8月1日、地元の産品などを用いて来場者をもてなす「名古屋城夏のおもてなし」が始まった。
毎年恒例の「名古屋城夏まつり」は中止が決定。今年は来場者に対し密を避ける企画やレイアウトで「夏の名古屋城でゆったりと、涼しく過ごしていただけるおもてなし」を実施する。使用する物品の消毒、スタッフのマスク・フェースシールド着用など感染防止対策を講じる。
城内の本丸エリアを周遊し、実際の名古屋城とイラストを見比べ、間違い探しを通じて名古屋城の歴史や魅力を学べる「リアルなまちがい探し イタズラおばけの『なにかヘンだじょ?名古屋城』」(受付時間=9時~17時、参加無料)を開催。
西の丸エリアでは金魚の一大産地・弥富市の「弥富金魚」の金魚すくいや、伝統工芸品の有松鳴海絞り、七宝焼、常滑や瀬戸の陶器や、駄菓子・玩具、三河の線香花火など、地域の産品などを景品に用意する射的・輪投げのほか、お面・綿菓子などを販売する縁日(受付時間=10時~17時30分、有料)も実施する。飲食ブース「鯱食堂」(営業時間=9時~17時30分)では、尾張の氷室「氷屋 川久」の氷を使ったかき氷、名古屋の和菓子店「一朶(いちだ)」の水ようかんとわらび餅、生ビール、レモンサワーなどを販売する。
正門・東門付近では岐阜県美濃地方で作られた「和傘」や「水うちわ」、有松鳴海絞りの日傘を無料で貸し出し(受付時間=9時~16時、数量限定)、「涼」を感じられる企画も行う。
梅雨明けが発表された東海エリア。晴天に恵まれた初日、スタッフは「和傘や日傘をレンタルする人が多い。傘でソーシャルディスタンスを保つ狙いもある」と話す。
会場には熱中症対策でミストや冷風機を設置する。
開催は今月16日まで。開催時間は9時~17時30分。名古屋城観覧料(大人=500円、市内在住の65歳以上の人=100円、中学生以下無料、浴衣など和装の来場者は100円引き)が必要。