「アジアフェア2021」が6月24日、ジェイアール名古屋タカシマヤ(名古屋市中村区名駅1)10階催会場で始まる。初開催。
同店広報担当者によると、「海外旅行に行けない今、手軽に旅行気分を味わえると『海外催事』の人気が高まっている」という。今回は、外務省ホームページに掲載されている日本人が訪れる海外旅行先ランキングで上位8カ国を占める「アジア」にスポットを当て、台湾・タイ・ベトナム・シンガポールを中心に集めた雑貨やグルメが楽しめる。
感染症対策として、会場内一部の通路幅を最大2.3メートル確保、現地からのスタッフの招へいは行わない。また、スタッフのマスク着用と手指消毒を徹底する。
期間中、約30店が出店。カラフルな工芸品が並ぶ雑貨(約20店)は、「ビンテージの風合いが日本でもブームになっている」というベトナムの「ソンべ焼き」の皿(5,500円)、タイで作られたクジャクをモチーフにしたピアス(8,800円)など、「本場の気分を味わえる」という屋台グルメ(約10店)は、台湾でB級グルメとして人気の「ハム卵入りネギもち」(601円)や、「マンゴーかき氷」(991円)、韓国の「ハットグ」(421円~)などを販売する。
15世紀頃にヨーロッパとの貿易が栄えたシンガポールで生まれたカラフルな色彩と豪華な装飾が特徴の「プラナカン文化」を特集する。「INAXライブミュージアム」(常滑市)が収蔵する大正から昭和にかけて名古屋でも製造・輸出されていた裏にしゃちほこの刻印が入った「不二見焼」のタイルや、シンガポールの「プラナカン博物館」の協力の下、同文化を紹介するパネルやプラナカンの豪華な婚礼を象徴するプラナカンビーズの作品を展示する。会場ではプラナカンビーズを使ったシューズ(3万5,200円~)やタイル柄コースター(1,045円)、ガラス小皿(1,430円)などの販売も行う。
同担当者は、「プラナカンの豪華で派手な婚礼は名古屋の文化にも通じる部分がある。タイルでも名古屋とつながっている。この催事を通して、海外の文化を知る楽しさや旅行に行った時のような喜びを感じてほしい」と話す。
開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。今月29日まで。