名駅のホテル「キャッスルプラザ」(名古屋市中村区名駅4)は1月9日から、「ミッドランドスクエア」オフィス棟内でオリジナル弁当の販売を開始した。販売場所は、1階ロビーエレベーターホール前。
現在名駅地区では、超高層ビル建設ラッシュで就労人口が増加している。今年1月同ビルに移転・業務開始したトヨタ自動車の従業員は約3,000人、1月26日オープンの「名古屋ルーセントタワー」内のオフィスワーカー人口は約8,000人と言われており、今後も名駅地区で増加すると予想されるオフィスワーカーの昼食供給が深刻な問題となっている。
同ホテルではこのような状況を予想し、昨年から名駅1丁目~4丁目、名駅南地区のオフィスを対象にオリジナル宅配弁当のサービスを開始、1カ月に250食売り上げるなど、販売開始以来好評だという。弁当は宅配中心で展開していたが、今回ビル管理側からも今後の昼食時の対応について依頼があったこともあり、同ビル内での直接販売が実現した。
同ビル内で弁当を販売しているのは、同ホテルを含む全3社。同ホテルの弁当は、「ka・ra・fu・ruお弁当」(700円)、「カレーライス」(500円)、「生姜焼き弁当」(500円)の3種で、各10食ずつ30食を販売。食べ終わった後の弁当容器の回収も受け付けるほか、依頼があれば同ビル内企業への直接配達も可能だという。一番人気は「生姜焼き弁当」で、販売開始15分で売り切れる日もあるという。
弁当を購入した同ビル内企業の女性会社員(26)は「近くのレストランは長い行列ができていて、1時間の休憩時間では食事を楽しむことができない。ビル内での販売は、遠くまで買いに行く手間も省けるし良いサービスだと思うので、よく利用している」と話していた。
同ホテルの担当者は「購入客はビル内企業の会社員が多く、男女比はほぼ同率。今後の売れ行きとランチ時の人の流れを見て、新たなPRと対応を行っていきたい」と話している。弁当販売は平日のみで、販売時間は11時30分~13時30分頃まで。なくなり次第終了。2月末まで。