サントリー(大阪市)は1月18日、ウェスティンナゴヤキャッスル(名古屋市西区樋の口町3)で東海地区の団塊世代向けにウイスキーの販売を強化する戦略の概要を発表した。
2005年度総務省統計局の調査によると、2007年で56歳~60歳にあたる昭和22年~26年生まれの「団塊世代」は全国で1,084万人となる見込み。特に、東海3県の人口約1,123万人に対し団塊世代の人口は約93.2万人(8.3%)で、東京の人口約1,258万人に対する団塊世代の人口97.8万人(7.8%)と比べ高い割合を占めているという。
この結果を元に、同社では今年「ウイスキー復権」を掲げ、「ダルマ」の愛称で団塊世代を中心に親しまれてきた1950年発売の「サントリーオールド」と、1937年発売の「角瓶」の2大ブランドを核に、団塊世代の多い東海地区で積極的なキャンペーンを実施する。
キャンペーンでは、昨年リニューアルした「ザ・サントリーオールド」の発売1周年を記念して「山崎シェリー樽原酒」をミニチュアボトルに詰めてパックした「ザ・サントリーオールド 原酒付きパック」(2月6日発売)、誕生70周年を迎えるブランド「角瓶」をリファインし、ファンからも要望が寄せられたアルコール度数43度の「角瓶〈黒43°〉」(3月6日発売)などを新たに発売。テレビCFキャラクターには、俳優の國村準さん(51)や原田芳雄さん(66)らを起用、テレビ、ラジオでの宣伝をはじめ、名古屋名物料理のレシピとともにウイスキーの飲み方を紹介する、東海エリア限定折り込みチラシを作成し、店頭でもアピールしていく。
同社東海・北陸営業本部長の八木さんは「東海エリアは、名古屋特有の味の濃い食べ物に合うしっかりした味わいのウイスキー人気が特に高い。これから定年を迎える団塊世代が、家庭で楽しめるウイスキーの飲み方提案など、名古屋からサントリーウイスキーの新たなムーブメントを作り上げたい」と意気込みを語った。