牛島市街地再開発組合が手がける超高層オフィスビル「名古屋ルーセントタワー」(名古屋市西区牛島町6)が完成し1月24日、同ビル16階で竣工式が行われた。
当日、式典には同組合関係者、来賓・官庁関係者ら116人が参列し、白山神社斎主による神事の後、直会(なおらい)が行われた。発注者を代表して同組合理事長を務める、名古屋鉄道取締役の西川富夫副社長は「約17年前、平成不況の中再開発プロジェクトが発足し、名駅地区が活性化してきた最高の時期に竣工を迎えることができた。今後、同ビルに入居する企業とともに名古屋のビジネス拠点として発展していけるように務めたい」と挨拶。来賓を代表して、国土交通省中部地方整備局の下山洋文建政部長は「ルーセントタワーは、近隣を利用する市民のために集約型の都市構造を目指して計画され、環境保護、省エネ対策も考慮されている。施設は市民に愛されてはじめて、意味があるものとなる。今後のさらなる発展を願っている」と期待の祝辞を述べた。
同ビルは、高さ180メートル、敷地面積は14,100平方メートル。地下3階~地上40階のうち、地下1階~地上2階には味噌煮込みの「山本屋本店」、ビジネマン向けに朝7時30分から営業しているカフェ&ダイニング「JP Cafe+Diner」などの飲食店やコンビニ「サークルK」が、最上階の40階には、名古屋城の夜景なども楽しめるスカイラウンジ「THE ONE AND ONLY」がオープンの予定。
また、3階はクリニック・ヘルスケア施設「ルーセント・ウェルネスセンター」(2月1日オープン)に、16階は貸会議室やビジネスコンビニも併設した「ビジネスサポートセンター」になるほか、4階~40階のオフィスフロアには、日立システムアンドサービス、マイクロソフト、トヨタファイナンス、グッドウィルなどの企業が入居を予定している。
同ビル開業に先駆け1月10日、地下鉄名古屋駅から同ビルをつなぐ地下歩道「ルーセントアベニュー」が開通したほか、地下歩道やビル内のエントランスなどには、国内・海外アーティストによるアート作品があしらわれている。同ビルのグランドオープンは1月26日。