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名駅の無印良品で食卓と美濃焼の産地つなぐ展示販売会 「じっくり器に触れて」

美濃焼の器を手にする「大ナゴヤツアーズ」代表の加藤幹泰さん

美濃焼の器を手にする「大ナゴヤツアーズ」代表の加藤幹泰さん

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 美濃焼の器の展示販売会「暮らしの美濃焼ツアーズ」が6月4日、名鉄百貨店本店メンズ館6階の「無印良品 名古屋名鉄百貨店」(名古屋市中村区名駅1)のイベントスペース「Open MUJI」で始まった。主催は、東海エリアで体験プログラムツアーを企画・運営する団体「大ナゴヤツアーズ」。

「暮らしの美濃焼ツアーズ」会場風景

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 美濃焼産地の窯元を訪れるツアーも定期的に開催しているという同団体。代表の加藤幹泰さんは「美濃焼は食器類の生産量で全国シェアの約60%を占めるといわれている。産地である岐阜県東濃地方は、名古屋から車を1時間程走らせれば行ける場所。日本を代表する焼き物の産地が、身近にあることを知ってもらいたい」と話す。

 店頭には「深山(みやま)」(岐阜県瑞浪市)、「SAKUZAN」「カネコ小兵製陶所」(以上、土岐市)、「丸朝製陶所」(多治見市)の商品が並ぶ。これまでツアーで訪れた美濃焼メーカー4社の「選りすぐり」の器を集めた。

 「深山」の器は、ガラス質を多く調合した「白磁」の土と、石こう型に泥を注入して成形する「鋳(い)込み成形」の技法が特徴。「美濃焼の伝統的な風土を大切にしながらも、現代の感覚を取り入れている」(加藤さん)という「SAKUZAN」の器は、さまざまな釉薬(ゆうやく)を使った独自の色あいが目を引く。「カネコ小兵製陶所」は、漆の溜め塗りのような色合いとガラスのような透明感のある光沢が特徴の「ぎやまん陶」や、磁器でありながら、土の焼き物のような質感が特徴の「リンカ」などのシリーズ商品を展開。マグカップやコーヒー・ティーカップ、ソーサーの製造を得意とする「丸朝製陶所」は、自社ブランド「%PORCELAINS(パーセントポーセレンズ)」の商品をそろえる。

 「皆さんの食卓と産地をつなぐ、ツアーのような展示販売会。毎日、何気なく使っている器ができるまでの背景や作り手の思い、地域に根付く産業にも目を向けてもらえるよう、商品だけでなく器を作る道具も展示している」と加藤さん。展示のディレクションは、多治見市にある器のセレクトショップ「山の花」オーナーの花山和也さんが担当した。

 「美濃焼の産地内でも地域ごとに得意とする製品が異なり、伝統的なものから芸術性の強いものまで種類が豊富。じっくり見て、直接手で触れて、それぞれの個性の違いを感じに来てほしい」(同)と来店を呼びかける。

 展示時間は10時~20時、販売時間は11時~18時。今月12日まで。

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