名古屋駅前のロータリーにあるモニュメント「飛翔(ひしょう)」の撤去作業が6月6日、夜から始まる。
JR名古屋駅東側にある、ステンレスのパイプがらせんを描く円すい状の同モニュメント。1989(平成1)年に「過去から未来への発信」をテーマに設置され、30年以上、名駅のシンボルとして鎮座してきた。
撤去は、リニア中央新幹線開業に向け、駅東側の駅前広場を再整備するため。
交通量が減る6日23時ころから、ロータリー周りの1車線を規制し、撤去作業スペース確保のための作業から始まる。期間中は臨時的にゼブラゾーンを1車線分に活用するため、車線減少は実質ない。
作業用の足場や約2メートルの仮囲いなどの設置作業を経て、6月下旬に突起しているモニュメントの上部約10メートルを切断する。その後、残ったパイプを1本ずつ、手作業で撤去していくという。モニュメント部分の撤去完了は10月中旬の予定。
「足場越しや近隣のビルからは作業の進み具合が見られるのでは」と名古屋市の名駅ターミナル整備室担当者。
解体されたモニュメントの部材はいったん、港区にある市所有の土地で保管されるという。移設も検討中で、「ささしまライブ24」地区を候補地としている。