ジェイアール名古屋タカシマヤ(名古屋市中村区名駅1)3階の「エルメス」が11月19日、同フロア内で場所を移しリニューアルオープンする。
2つのゾーンで構成される店舗にリニューアル。以前の店舗に比べ1.2倍の広さに増床したという。
店舗デザインはフランス・パリの建築設計事務所が手がけた。外観には同店舗のために焼き物の町、岐阜県多治見市で作られたタイルを使う。メインゾーンは名古屋城の屋根瓦に着想を得たグリーンのタイルを、オープンエントランスのゾーンには城下に咲き誇るサクラの花をイメージしたピンクのタイルを使う。それぞれ4種類の異なる角度のタイルをリズミカルに配置したという。
店舗では16カテゴリーを扱う。メインゾーンのエントランスの先にはスカーフやネクタイを展開するシルクのアイテムのコーナーを設置。奥には、ジュエリー、時計、バッグ、革小物を扱うスペースや、マリッジリングを見られるサロンが続く。メンズとレディースのプレタポルテ、シューズ、テーブルウエアなどが並ぶスペースについて、エルメスジャポン広報担当者は「メンズとウイメンズを一つの空間に配することで、お連れさまや、ご家族で一緒にゆったりと見てもらえる」と話す。エルメスの蔵書印を設置したエントランスの床はグリーンのリサイクルガラスをあしらったデザインに仕上げた。
化粧品売り場に面した立地の明るいピンク色を基調とした開放的なゾーンでは、リップやファンデーション、チーク、ネイルなどのビューティーアイテムや香水などを扱う。メーキャップカウンターで試すことも可能。床にはピンクの大理石をあしらうほか、グラデーションを施した什器(じゅうき)を使う。「今回の店舗の特徴である同ゾーンでは、これまで以上に明るく親しみやすい空間で買い物を楽しんでもらえる。若い方や新しいお客さまにもエルメスの世界観を体感してもらえたらうれしい」(同広報担当者)。
ウインドーディスプレーは、日本人アーティストの鈴木啓太さんが手がけた。2022年のエルメスの年間テーマ「もっと軽やかに」に呼応するように、名古屋の街を軽やかに駆け抜けるペガサスを表現した。
ジェイアール名古屋タカシマヤ売り場責任者の大木健次さんは「今年の春から進めているラグジュアリーゾーンの改装の目玉の一つ。名古屋タカシマヤは若いお客さまも多いので入りやすいオープンな店舗になったことで回遊性を高めてもらえれば」と話す。
19日~23日は、事前抽選の当選者のみが入店可能。24日以降は通常入店可能だが、混雑時は入店規制をしながら営業する。