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名駅西ホリエビルに名古屋にちなんだ本を集めた書店 レンタル本棚も併設

「ホリエビル」内に「ナゴヤブックセンター」を開いた「屋上とそら」社長の堀江浩彰さん

「ホリエビル」内に「ナゴヤブックセンター」を開いた「屋上とそら」社長の堀江浩彰さん

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 名古屋駅西の「ホリエビル」(名古屋市中村区椿町12)1階に新刊書店「ナゴヤブックセンター」がプレオープンして、約1カ月がたった。プレオープンは11月3日。

名古屋が舞台の作品を集めた「なごやばなし」、名古屋出身・在住の著者作品を集めた「なごやうまれ」など、テーマに沿って本棚を構成

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 ホリエビル代表で「屋上とそら」社長の堀江浩彰さんは「もともと本や本屋が好きで、ホリエビル立ち上げ初期の頃から『いつか書店をやりたい』と考えていた。出版取次とのご縁ができたのをきっかけに、5月ごろに書店を開こうと決意した」と振り返る。

 同書店では、名古屋のガイドブックや名古屋が舞台の作品、名古屋にゆかりのある作家など、名古屋にちなんだ書籍のみを取り扱う。プレオープンでは、小説、コミック、エッセー、デザイン画集などさまざまなジャンルの書籍を586冊仕入れたという。堀江さんは「コンセプトは『名古屋特化型書店』。新幹線口から徒歩5分の立地を生かし、県外の観光客などが最初に名古屋の情報に触れる場所を目指した」と話す。

 プレオープン後、地元客が「この作家も名古屋出身だったのか」「名古屋が描かれた作品がこんなにあるなんて」と驚く姿を目にすることもあったという。堀江さんは「観光客だけでなく、名古屋に暮らす人たちにも関心を持つきっかけをつくれるのではと感じた。多くの人にとって名古屋を発見する場になれば」と笑顔を見せる。

 店内には、レンタル本棚「國際BOOKマーケット」を併設する。名称は戦後の名古屋駅西にあった闇市の一つ「國際マーケット」に由来し、堀江さんは「当時を知る人たちによると、國際マーケットの小さな区画内には、今では考えられないようなたくさんの商店が密集していたという。雑多でエネルギッシュな感じに心引かれ、かつての情景を思わせるような多様性のあるスペースを作りたいと考えた」と話す。棚数は25で、サイズは横27センチ、縦33.5センチ。レンタル料は1棚1カ月3,300円、販売手数料は1点につき110円。レンタル期間は最低3カ月。販売可能な商品は書籍、LP、CD、VHS、レーザーディスク、ゲームソフト、書店グッズなど。

 グランドオープンは12月12日。「開業から5年目を迎えるタイミングで『ホリエビルの顔』を作り直したことで、自分の中で納得感が生まれた。グランドオープンに向け書籍数も増やし、別館『ホリエビルANNEX』内のオミャーゲ名古屋と合わせて、訪れた人が思い思いに楽しめる場にしていきたい」と堀江さんは意気込む。1月6日までクラウドファンディングを実施。集まった資金は施設運営費や書籍の仕入れ費用などに充てるという。

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