宮城県直送のホヤを使った「ホヤフェア」が8月1日、「アコラグループ」(名古屋市千種区)が運営する名古屋市内の居酒屋8店舗で始まった。
「鮮魚とおばんざい」「魚河岸酒場FUKU浜金」ブランド全店で、宮城県のホヤ加工事業者などから成る「宮城ほや協議会」が認定するホヤのブランド「ほやの極み」を使った5種類の料理を提供する同イベント。同協議会では、生産や加工から販売のみならず、消費でも「温度」「水」「時間」の管理基準に沿ったホヤをブランドとして認定しているという。
アコラ社長の川島直樹さんは「宮城県に視察に行った際、新鮮なホヤのおいしさに感動した。ホヤは独特の臭みがあるというイメージを持たれがちだが、鮮度管理を徹底すれば臭みは発生せず、甘みを楽しめる。急速冷凍によっておいしさを維持しながらの輸送を実現した」と話す。
フェアで提供する料理は5種類。ホヤの根元の部分を使った「超新鮮! 生ホヤのお刺身(さしみ)特製すだちポン酢」、卓上コンロで焼いてもらう「生ホヤの極み焼き 自家製塩だれ」(以上649円)、ホヤのジャーキーとフグのあらのだしの味を利かせたという「生ホヤと虎ふぐの釜飯」(979円)、細切りにした新ショウガとノリを合わせた「生ホヤと新生姜(しょうが)の磯部天」(539円)、お通しの「生ホヤとわかめの酢の物」(385円)を用意する。商品価格は一部店舗で異なる。
フェア開始に合わせて名古屋を訪れた宮城県水産林政部水産業振興課の技師・小島僚将さんは「震災後、宮城県のホヤは韓国への輸出が途絶え、国内での販路開拓が大きな課題となっている。今が旬のホヤを、名古屋の人にもぜひ味わってもらいたい」と呼びかける。
営業時間は店舗によって異なる。今月31日まで。