Bリーグの名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(以下、名古屋D)が10月7日・8日、ドルフィンズアリーナ(名古屋市中区二の丸1)で開催された2023-24シーズンの開幕戦でサンロッカーズ渋谷(SR渋谷)と対戦した。
開幕戦Tシャツやユニホーム、ネームタオルで真っ赤なドルフィンズレッドに染まったアリーナ
今夏のワールドカップでの日本代表の活躍の影響もあり、両日共にチケットは完売。7日は5546人、8日は5426人の観客がアリーナを埋めた。三菱電機がゲームスポンサーを務めた7日は、来場者に「開幕戦Tシャツ」が配布されたこともあり、アリーナは真っ赤に染まり、選手に力を与えた。
今季よりキャプテンに就任した須田侑太郎選手は、「ウオーミングアップの時から盛り上げてもらって、今までにないような雰囲気を自分だけではなく選手一人一人が感じていたと思う。試合中も声援を背に勢いに乗れたし、停滞した時間も声援に後押ししてもらい、すごく心強かった。毎試合毎試合、こういう超満員でできたら最高だと感じている」と会場の盛り上がりに感謝した。
選手紹介の際に最も大きな歓声が送られていた、対戦相手のSR渋谷に所属する日本代表のジョシュ・ホーキンソン選手は、「以前、ファイティングイーグルス名古屋で3年間プレーしていたことが加味されていたのかもしれない。自分だけでなく、日本全体でバスケが盛り上がっているなと感じるし、今年の夏、日本代表としてプレーして多くの皆さんに応援してもらったことをとてもうれしく思っている。アウェーでも『鷹ちゃん』と声をかけてくれることにこれ以上ない喜びを感じている」と笑顔を見せた。
今シーズンの名古屋Dは日本人選手全員を含む10人が契約を継続。開幕から完成度の高いディフェンスとアップテンポなオフェンスを披露し、7日は79-70で快勝、8日は76-74で接戦を制して連勝スタートを切った。
武器である3ポイントシュートで会場を沸かせた須田選手は「40分通して自分たちのやりたいバスケットが体現できた時間帯が多かった。過去2年間積み上げてきたが、今年はまた新しいチームという認識。最高の結果で、試合内容的にも非常に良かったと思う。苦しい時間帯に粘れるようになってきたことが昨季からの大きな変化。もっとグレードアップしたチームになれる期待感を、試合を通して感じた」と手応えを話す。
新加入選手も躍動した。ティム・ソアレス選手が2試合平均17.0得点・11.0リバウンド、ロバート・フランクス選手が平均16.5得点・8.5リバウンド、ジョシュア・スミス選手が平均12.0得点・5.5リバウンドと早くもチームに欠かせない存在になっている。ソアレス選手は「自分のプレーに関してはちょっと波があった。オフェンスの流れを保てるようにもっと貢献しなければいけない」と反省を口にする。
次節は10月14日、15日、北海きたえーるでレバンガ北海道と対戦する。