名古屋駅前の「ミッドランドスクエア シネマ」(名古屋市中村区名駅4)のスクリーン1と8に7月24日、新サウンドシステムが導入された。
導入したサウンドシステムの名称は「MIDLANDQUALITY SOUNDSYSTEM 粋(いき)」で、「『息』をし、まるで『生き』ているような高精細な音が織りなす究極のサウンドシステム」というイメージを持たせる。スクリーン1と8で、異なる特徴のカスタムスピーカーとデジタルアンプを組み合わせた。
設計・製造を担当した「イースタンサウンドファクトリー」(神奈川県)の担当者によると、スクリーン1に導入した「至高(Siko)」は、「音がつかみ取れるような高精細さ」が特徴。人間が聞こえる帯域を低音から高音まで5分割して出す「5WAYカスタムスピーカー」を採用し、「弾むような低音と生き生きした声、消え際まで響きが美しい」という。
スクリーン8に入れた「鼓動(Kodo)」は、「襲いかかるようなパワーがある、飛び出してくるような音を提供するシステム」(同担当者)という。迫力と繊細さを両立させたハイパワーの「4WAYカスタムスピーカー」で、特に低域の音を美しく、きちんと出す工夫がしてあるという。
導入初日の内覧会で、雑誌「HiVi」「ホームシアター」の元編集長でオーディオビジュアル評論家の山本浩司さんは「音質向上を狙った映画館が増えている中、この2つのシステム共に、声の質感が良く、明瞭感が高く、役者が声に込めた感情がリアルに伝わってくる。音の良さに感銘を受けた。最高峰のサウンドシステムが名古屋で味わえるのでは」と話した。