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新大門の「ソイロビル」貸しスペースがリニューアル アートやデザインに特化

新大門商店街の「SOIROビル」3階のレンタルスペース「3RD YARD」

新大門商店街の「SOIROビル」3階のレンタルスペース「3RD YARD」

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 新大門商店街の「SOIRO(ソイロ)ビル」(名古屋市中村区羽衣町)3階スペースが5月15日、アートやデザイン、クリエーティブ関連に向けたレンタルスペースにリニューアルした。

「3RD YARD」はテラスも利用できる

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 築50年以上の建物を改装して2021年にオープンした同ビル。1・2階のアップサイクルとDIYの店「ソイロ」は照明や家具、雑貨、DIY資材のリユース品、リペア品、リメーク品を販売するショップ兼工房。社長の松本啓太さんは前職で家具の設計・デザイン・製造・マーケティングなどを行ってきた。

 3階はこれまで、トークイベントやセミナー、撮影会などジャンルを問わず貸し出ししていたが、アート、デザイン、クリエーティブにテーマをしぼって貸し出すことに変更した。松本さんは「より美意識を大切にしようと思った」と話す。施設名は「3RD YARD(サード・ヤード)」。

 リニューアルの理由は1・2階で扱う商品に関係するという。特に注力しているのはリメーク品の販売で、主力商品は、昔の陶器の灰皿を照明にリメークしたペンダントライト。松本さんが製作する。「古い物は手が込んでいるいる物も多い。灰皿のように現代では使用シーンが減ったが、きれいだし捨てるにはもったいないという物をリメークで新しい価値に変えることができる。リメーク品だからではなく、すてきだなと選ばれるように格好良く生まれ変わらせなければならない。美意識というと少し固いイメージだが、ソイロビル全体としてもアートやクリエーティブに気軽に触れられる場にしようという考えで、3階で扱うテーマを絞ることにした」と松本さん。「感性や美意識が刺激され、ひいては物の見方や捉え方が良い方向に変わり、リメークを含めたリユース、リペアが日本社会でもっと一般化していく一助になれば」(同)とも。

 3階スペースは22平方メートルの室内と14平方メートルのテラスが利用できる。既存のテーブル、イス、スポットライトなど、使用内容に合わせレイアウトできる。利用料金は、4時間=6,600円、8時間=9,900円。延長料金は30分ごとに1,100円。利用時間は10時~18時。

 「入り口がショップなので入店しやすい環境。使う側もライトな感じで利用してもらえれば」と松本さん。

  「3階スペースをきっかけに出会った人に、ソイロに集まる素材を提供してリメークする企画もできれば。生まれ変わった物はちゃんと商品として販売して、循環・持続できるようにしたい」と意欲を見せる。

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