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街の記憶と記録が集う写真展 名古屋駅西ホリエビルで

写真展を企画した林浩一郎さん(左)と堀江浩彰さん

写真展を企画した林浩一郎さん(左)と堀江浩彰さん

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 名古屋駅西の記憶と記録を展示する写真展「名古屋駅西のきおく/きろく展」が8月25日、「ホリエビル」(名古屋市中村区椿町12)2階ギャラリーで始まった。

来場者の名古屋駅西の思い出を掲示する「みんなで作る!名古屋駅西“きおく”と“きろく”伝言板」

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 主催は、名古屋市立大学人文社会学部准教授の林浩一郎さん、ホリエビル代表で「屋上とそら」社長の堀江浩彰さんらによるNPO法人「名古屋駅西アーカイブス」(名古屋市中村区椿町)。

 2024年設立の同NPOは、名古屋駅西エリアの写真や映像、印刷物を収集・保全する活動を行う。林さんと堀江さんはNPO設立以前の2022年から毎年、1960年代の名古屋駅西を収めた写真を展示する写真展「NENアーカイブス」を開催してきた。「名古屋駅西のきおく/きろく展」では2000年代以降にフォーカスし、近年撮影された風景写真を中心に展示する。

 「『NENアーカイブス』を企画した当初から、いずれはバブル期以降の時代の情景を伝えていきたいと思い描いていた」と林さん。地域住民から戦前の資料提供があるなど、地域の歴史を伝える資料が集まるようになった一方で、平成以降の資料はなかなか見つからなかったという。林さんは「何気なく撮った写真も、ささやかな思い出も、僕らにとっては残していきたいまちの記憶。フランクにまちの記憶を語り合えるような雰囲気づくりを目指した」と話す。

 会場奥には、「みんなで作る!名古屋駅西“きおく”と“きろく”伝言板」を設置。名古屋駅西に関するエピソードを書き留めたカードを掲示する。堀江さんは「思い出は人の数だけある。誰かの思い出を目にして、記憶が呼び起こされることもある。気軽な気持ちで書き留めてもらえたら」と話す。

 会場では小説家・平子純さんの作品や、林さんが執筆した「名古屋駅西タイムトリップ」などの書籍を販売する。今月30日、9月4日、6日、8日、13日、19日、22日、25日には、13時ごろから林さんが在廊する(6日のみ15時~)。林さんは「展示解説などを通して、来場者の皆さんの記憶に触れられたら」と笑顔を見せる。

 開場時間は11時~18時30分。日曜・祝日休廊。9月27日まで。

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