
JR東海バスが10月10日、国鉄バスからJRバスへの移行期に走っていたバスデザインをラッピングで表現した高速バス「レトロバス」の期間限定運行を始めた。
JR名古屋駅に入線して来た新幹線とラッピングバス「レトロバス」
レトロバスは1993(平成5)年ごろまで走っていた車両のデザインをオマージュして、現行車両にラッピングしたもの。企画営業部の大野晋さんによると、来年11月で、JR東海バス(1988年設立)の社歴が国鉄とJR東海自動車事業部を合わせた期間を上回るのを機に、長年の感謝の気持ちを伝えるほか、安全、安心、快適な運送サービスを提供し続けていく決意を新たにする思いを乗せた企画だという。同社はこれまで、「ぴよりんバス」や「ドクターイエロー」のカラーにラッピングした「黄色いバス」などのラッピングバスを企画・運行して来た。
同車の特徴は、車体に使うメタリックブルー、フロント部分の丸いヘッドライト、丸みを帯びた車体側面の窓枠。「側面の窓枠は車内から見える仕様のシートを使っている。側面のつばめマークも現在のものと少し違う」と大野さん。「懐かしいと感じる人や、当時のバスデザインを知らない人でも何かレトロさを感じてもらえるのでは」(同)とも。
初運行となる名古屋発東京駅行きの「東名スーパーライナー54号」は7時30分、満席で出発した。
運行スケジュールは非公開。「偶然乗れたり、見かけたりできれたらラッキー」(同)。運行は2026年7月31日まで。