名古屋鉄道が12月12日、名古屋駅地区再開発計画と関係する諸計画について、スケジュールの変更と共に、現計画の再検証と見直しを行うと発表した。
今回のスケジュール変更は、解体・新築工事の施工予定者選定の応募参加者が、人材確保難により現計画の施工体制構築が困難であることを理由に入札を辞退したことによるもの。
同再開発計画は、約3万2700平方メートルの対象地に、商業施設やホテルなどが入る新ビルを建設する大規模事業。5月26日に名古屋鉄道のほか、名鉄都市開発、日本生命保険相互会社、近畿日本鉄道、近鉄不動産の5社が共同で事業化決定を発表していた。
当初の計画では、2026度から既存建物の解体工事に着手し、2027年度に新ビル着工、2033年度に1期完工、2040年代前半に2期完工の予定だったが、今回の見直しにより、これらの時期はいずれも未定となった。5月に発表していた「名鉄名古屋駅再整備計画」も見直しの対象に含まれる。
名鉄百貨店本店は、予定通り来年2月28日に営業終了。名鉄バスセンター、名鉄グランドホテル、スカイパーキングなどの今後の営業予定については未定としている。
名古屋鉄道は、現計画の再検証と見直し検討に着手し、共同事業者とも協議を行う。見直しの方向性などは、「まとまり次第、公表する」としている。