原石・化石の特集イベント「ミネラルロマンス エクストラ」が12月25日、「ハンズ名古屋店」（名古屋市中村区名駅1）10階のイベントスペースで始まった。

「ラビットテール」という別名の「オケナイト」

　「ミネラルロマンス」は、国内外で買い付けた鉱物・化石を販売する同店オリジナルの恒例企画で、「買いやすい価格と品質」をコンセプトに、ゴールデンウイーク期間と年末年始の年2回開催している。今回は、国内のミネラルショーで調達した商品やインドから直送された鉱物を中心に展開する「エクストラ」として行う。

　会場には常時約800点を並べ、売れ行きに応じて随時補充していく。店頭では現在、大きい物の中で折れやヒビが全くないのが珍しく最上級品というウルグアイ産の晶洞タイプの「紫水晶」（180万円、59万円）や、ラテン語で「天国のような」が語源で、淡い青色が美しくダメージもほぼないという「天青石」（29万8,000円、19万円）を展示販売している。重量約26キロの「黄鉄鉱 磨き 丸玉」（28万円）も並ぶ。「今回は目を引くような迫力のある鉱物を店頭に置いた」と塩野さん。

　このほか、「ダメージが少なく良い物が多い」というインド・デカン高原産の鉱物が並ぶショーケースには、モコモコとした形状から「ラビットテール」という別名を持つ「オケナイト」や、鮮やかな青色が特徴の「カバンシ石」などが並ぶ。

　酸化マンガンが岩石のヒビに染み込み、樹木やシダの葉のような形が浮かび上がることから植物化石のように見えて「偽化石」と言われる「偲（しのぶ）石（模樹石）」や、石英に同様の模様が現れる「デンドリティックアゲート」、巻き貝の内部の空洞にケイ酸が入り込み、貝殻部分が溶けて形成された「巻貝化石（月のおさがり）」、比重が異なるニッケル合金（鉄）と緑色がきれいなカンラン石が混ざり合った構造から無重力の宇宙空間で生成されたことが分かるという「石鉄隕石」なども並ぶ。

　開催時間は10時～20時（最終日は18時まで）。来年1月14日まで（1月1日・2日は休業）。