歩行中の交通事故被害が集中する「7歳」に焦点を当てた交通安全啓発プロジェクト「『ナナまも』~7歳まもる!交通安全プロジェクト」が1月21日、東海三県を中心に始まった。
「小学校入学前の園児が横断歩道を渡る練習をしている」姿に「変身」したナナちゃん人形
一般財団法人トヨタ・モビリティ基金が企画し、同日、名駅のホテルで概要を発表した。
交通事故総合分析センターの2018年~2024年データによると、歩行中の事故による死傷者数が最も多い年齢は7歳。親の手を離れて一人で歩く機会が増えることや、子どもの視野が大人の約3分の2にとどまること、低身長による車からの視認性の低さなどが要因とされる。こうした背景から、同プロジェクトでは「7歳」をシンボルに据えた。全国約4000人に行ったアンケート調査では、7歳が事故に遭う子どもが多い年齢であることの認知が十分に進んでいない実態も明らかになった。
プロジェクトの狙いは、事故に遭いやすい年齢が7歳という事実の認知を広げるとともに、歩行者、ドライバーなど多様な立場から交通安全の意識を高めてもらうこと、子ども自身が危険を察知し回避する能力を養うことにある。トヨタ・モビリティ基金事務局長の石川貴規さんは「児童を社会全体で守ることを目指す」と話す。
同プロジェクト最初の取り組みとして同日から、名鉄百貨店前の「ナナちゃん人形」を「小学校入学前の園児が横断歩道を渡る練習をしている」姿に「変身」させて情報発信を行う。足元の床面には、名古屋市が導入を進める緑色を使ってカラー化した「横断歩道」を表現した。園児姿のナナちゃん展示は1月27日まで。3月には小学校入学直前に合わせ、ナナちゃんを活用した新たな啓発企画も行う。
同基金プログラムディレクターの八木健一さんは「特に小学校に入学したての『7歳』を守るという思いを象徴的に伝える存在として、東海エリアではナナちゃんが最適だと考えた。まずは愛知県を中心に東海三県で展開し、2026年度以降、全国へと取り組みを広げていく」と話す。