現在「街並み保存地区」に指定されている名古屋城の城下町、「四間道（しけみち）」地区に4月28日、「四間道ガラス館」（名古屋市西区那古野1、TEL 052-551-1737）がオープンした。

　同店は、明治38年からガラス器などの卸販売を手がける今阪硝子店（中区千代田3）の小売部門となる初のアンテナショップ。以前よりガラス器などの直売店を出店したいと考えていた同社の今阪さんは「四間道地区出身の知人の勧めや、街並みに引かれたことで、出店場所を決めた」と話している。

　店舗面積は10坪。コンセプトは「見て楽しむ　見つけて楽しむ　暮らしを楽しむガラス器」で、店内に取り付けられたスポットライトの効果で、色とりどりのガラス器が壁に浮き上がっているような幻想的な空間を演出。店内ディスプレーでは、ガラス器などの使用例を提案していくという。

　店内には、宮内庁御用達メーカー、カガミクリスタルの「江戸切子」をはじめとする国内メーカー約8社の製品や、国内ガラスアーティストの作品、フランスのナハトマン社のクリスタルなど、国内・海外合わせて約400点のガラス器、陶器、漆器、アクセサリーなどを取りそろえる。価格は、約500円～2万円。

　今後、店内の一部スペースを利用して、薬茶の講習会や紅茶のいれ方、フラワーアレンジなどのカルチャースクールも随時開催予定で、同店出店に協力した薬膳師の太田さんは「四間道地区は、建物老朽化のために取り壊されたり空き家になっている場所も多い。街の雰囲気に合った新しい店を誘致して、街の活性化に協力していければ」と話している。

　営業時間は11時～17時。毎週月曜、第2、第3火曜定休（祝日は営業）。