名鉄百貨店本店(名古屋市中村区名駅1、TEL 052-585-2232)本館2階の「コスメティックプラザ」内資生堂カウンターに5月から、仮想メーキャップ体験ができる「メーキャップシミュレーター」が設置されている。
同機は、資生堂が独自に開発した仮想メーキャップ体験システム。同社と三越、富士通の3社は、今年1月26日~2月12日、「百貨店業界における電子タグ活用拡大実証実験(フューチャーストア実証実験)」として三越銀座店と名古屋栄店の化粧品売り場2カ所で、電子タグを用いた化粧品テスターの情報提供、仮想メーク体験などを行える機械などを設置して、実証実験を実施した。
三越銀座店の資生堂カウンターに試験設置した「クレ・ド・ポーボーテ」ブランドの電子タグ付きテスターを使用した「仮想リアルタイムメイクアップシステム」が利用客に好評だったため、資生堂は動画に対応できるよう新改良したシステム「メーキャップシミュレーター」の全国設置を決定。名鉄百貨店本店をはじめ全国の百貨店30店舗に設置している。
同機は、同社が海外と百貨店カウンターのみで販売している化粧品ブランド「資生堂 ザ・メーキャップ」のみに対応しており、利用客が同機の前に立つと顔全面の動画が映し出され、電子タグ付きテスターを使用して自由にメーキャップ体験できるのが特徴。動画に対応しているため、利用客が動いてもメークしたままの顔が映し出され、メークする前の顔との比較も可能。対応している電子タグ付きテスターは、リップスティック6色、リップグロス3色、アイシャドー3色、チークなど。
同社のスタッフによると「シミュレーター体験後に実物のテスターで実際にメークを試す人も多く、購入率も高い。設置以来、商品ともに利用客にかなり好評」と話しており、取材当日も20代の女性客がスタッフに説明を聞きながらメーキャップ体験を楽しむ様子が見られた。
同社では、8月から電子タグ付きテスターのカラーバリエーションを秋冬用に変更する予定。同店での設置期間は、2008年3月末までを予定。