同朋大学で映画座談会-ゲストに「HERO」バーテン役の田中要次さん

「映画座談会14 映画の仕事師と語る7」にゲストとして出席した俳優の田中要次さん

「映画座談会14 映画の仕事師と語る7」にゲストとして出席した俳優の田中要次さん

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 同朋大学(名古屋市中村区稲葉地町7)で11月3日、「映画座談会14 映画の仕事師と語る7」が開催された。

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 同企画は、同大学と名駅の映画館「シネマスコーレ」(中村区椿町8)が共同で開催している恒例企画。7回目となった同座談会には、ドラマ「HERO」のバーテン役で知られる俳優の田中要次さんをゲストに迎え、シネマスコーレのスタッフ、坪井篤史さんや同大学仏教学の教授、福田琢さんらとともに「俳優という仕事の始め方」をテーマに座談会を行った。

 当日は、同映画館のシネマ会員や同大学で事前に募集した参加希望者60人が参加した。第1部では、俳優業のかたわら自主製作映画の監督としても活躍する田中さんの作品「窯岡刑事/Coming Out Cop KAMAOKA」と「奪われた刑事/Snatches」を上映し、第2部の座談会に田中さんが登場すると、会場から大きな拍手が送られた。

 1982年、当時の国鉄に就職した田中さんは、1987年の国鉄分割・民営化によりJR東海の社員となり、愛知県へ移り住んだ。田中さんは、当時「シネマスコーレ」をはじめとする名古屋の映画館へ通い、自主上映活動に参加したり、映画監督らとの交流の機会を狙うなど、同映画館との関わりも深い俳優の一人。田中さんの俳優デビュー作となった映画「SEEK AND FIND/佐木伸誘」を監督した、山川直人監督との出会いについて、田中さんは「当時『シネマスコーレ』で山川監督が出演するイベントに客として参加していて、同映画館の支配人に『どうしても山川監督と話がしたいので、打ち上げにまぜてくれないか』と無理やり頼んだのがきっかけ」と当時を振り返り、「シネマスコーレ卒業生と言ってもいいくらい(笑)」と話し、会場の客を笑わせていた。

 田中さんは、その後東京へ出て竹中直人さんの監督作品「無能の人」で照明助手として参加したり、録音助手、運転手など裏方を経験した後、俳優として活躍するようになった経緯や、クエンティン・タランティーノ監督作品「KILL BILL」への出演、ドラマ「HERO」のバーテン役誕生のエピソード、自主製作映画の裏話などを披露した。

 座談会では、「息子が役者を目指しているが、今何をすべきか」という参加者からの質問に、田中さんは「役が増えるにつれ、毎日セリフを覚えなくてはいけないので、毎日宿題の連続のようなもの。学生のうちから勉強を一生懸命やることが、結果俳優になったときも役立つと思う」とアドバイスする一幕も。最後に田中さんは「今後は、映画監督としての活動も積極的に行っていきたい。国鉄職員だった経験を生かし、国鉄が民営化していく時代を舞台にした映画も作ってみたい」と意気込みを語った。

シネマスコーレ同朋大学

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