愛知大学(愛知県豊橋市町畑町1)は、名古屋市が再開発計画を進めている「ささしまライブ24地区」の最優秀開発提案者に決定したことを受け1月15日、同地に開設予定の「名古屋新校舎(ささしまキャンパス)」の概要を発表した。
「ささしまライブ24地区」は、名古屋市がJR名古屋駅の南側、7.3ヘクタールの敷地内で再開発を進めている地区で、市が開発者コンペを行ったうち敷地の中核となる5.7ヘクタールの事業者を決定。最優秀開発提案者には、同大学と豊田通商(中村区名駅)をはじめとする企業群が選ばれ、旧国鉄貨物駅跡地だった1.5ヘクタールに同大学の新校舎を、1.7ヘクタールにオフィスビルと、アメリカのベンチマーク・ホスピタリティ社が運営する日本初進出のホテルの建設が予定されている。
新校舎は、地上11階地下1階、高さ56.7メートルと地上23階地下1階、高さ99.9メートルの2棟からなり、現在の名古屋校舎(西加茂郡三好町)から法学部(1、2年次)、経営学部、現代中国学部を、車道校舎(東区筒井2)から法学部(3、4年次)を、豊橋校舎から経済学部、国際コミュニケーション学部などを新校舎に移転し、新たな学部も開設する予定。敷地内には、全天候型の公開広場としてイベントなども開催できるコミュニケーション空間「キャンパスモール」を整備し、周辺地区の市民に向けた公開講座や図書館、コンベンションホールなども解放する。そのほか、「国際ビジネスセンター」や「国際研究センター」の設立、中国政府提携事業となる孔子学院の開設など、学術・教育機能をベースに「国際化」「情報発信」「相互交流」を軸にした展開を行う。借地料は2億5千万円。学生数は約9,000人に上るという。
新校舎の竣工は2011年9月、開校は2012年4月を予定している。
名駅南に「イオン」ショッピングセンター、都市型生活ニーズに対応(名駅経済新聞)愛知大学