愛知県製麺工業共同組合(名古屋市中区伊勢山2)は10月26日、名鉄名古屋駅(中村区名駅1)中央改札口周辺で名古屋名物「きしめん」を無料配布する。
同イベントは、長年庶民の味として親しまれてきた名物・きしめんをもっと多くの人に広め、認知度を上げることを目的とし、同組合が中心となり食に関する産業基盤の活性化を図るための提案・活動を行うNPO法人「食・尾張プロジェクト」(中区栄4)などの協力を得ながら、「きしめん普及活動」の一環として打ち出された企画。
同組合は、今年5月に名古屋商工会議所(中区栄2)で行われたシンポジウム、「蘇れ!尾張の食文化きしめん」で新しい方向性を探った末、毎年10月26日を「きしめんの日」と公式に制定した。初回を迎える今年は、同日までに県内80店舗のきしめん店店頭で「きしめんの日」ポスターを掲出するほか、県内で評判のきしめん店を紹介した「きしめんMAP」を観光施設に設置するなど、きしめん業界の活性化を図る。
きしめんの日は、きしめんの特徴である「つるつる感」を「2」(つ)と「6」(る)に置き換えた26日と、食欲の秋を連想させる10月の組み合わせに由来する。また、きしめんはゆでた麺に熱いつゆをかけ、油揚げや鶏肉などの具にかつお節やネギを添え食べることが多く、冬に近づく季節に需要が高まることからもこの日が選ばれた。
名古屋駅でのイベントではアンケートを実施し、アンケート協力者にきしめんを無料配布する。実施時間は12時~14時。
今後は一般の声を反映させながら定期的に「きしめんMAP」の改訂・発行を繰り返し、新たなきしめん店を増やす予定。さらには地産地消で愛知県産小麦100%使用したきしめんを地域ブランドとして育て、新しい需要の拡大も行う予定もあるという。