「自由」な手織り「さをり」-名古屋のギャラリーで24人の作品展

「さをり」で作られた、親子でおそろいの洋服

「さをり」で作られた、親子でおそろいの洋服

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 中村区役所近くのギャラリー「ギャラリー瑠な」(名古屋市中村区太閤通4、TEL 052-471-7284)で現在、「自由」な手織り「さをり」の作品展「東海さりコで作品展」が行なわれている。

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 「さをり」の特徴は「自由に織ること」と、NPO法人さをりひろばの理事兼「手織適塾SAORI名古屋」塾長の須藤さん。「手本はいらず、自分の思う通りに織るもの。縦糸と横糸のハーモニー。その人がきれいだなと思うものなら何でもいい」といい、色も柄も決まりはない。「技術的にきれいに仕上げる必要はない」(須藤さん)とも。

 同展では、「さをり」創始40年を記念に、愛知、岐阜、三重、静岡、長野のメンバー24人が出品。使う材料も糸だけでなく、リボンや布など「自由」。中には、糸に見立ててライスペーパーやかんぴょうを織り込んだ作品も。テーマは設けず「原点に返る」(同)というコンセプトで制作された洋服、ストール、仕上がった布を使用したぬいぐるみなどが並ぶ。

 創始者は大阪在住の城みさをさん。57歳のときに「さをり」を創始し、96歳になった現在でも普及活動を続ける。須藤さんが「さをり」に出会ったのは約35年前。大阪でひとつの「さをり」作品を見て、そのまま城さんに会いに行ってしまったという。その後自身も「さをり」を織るほか、日本国内をはじめ、海外でも「さをり」を広める活動を続けている。

 「手織適塾SAORI」は、縦糸と横糸のかけ方と手順のみを教える教室。大阪を本部に、東京、横浜、仙台など全国に展開している。教室では、さまざまな人が集い、おしゃべりしながら「さをり」を楽しんでいるという。誰でも織ることができるようにと、障害者には、その人が使いやすいように織り機を改良する工夫も。

 営業時間は11時~18時(最終日は17時まで)。入場無料。今月26日まで。

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