円頓寺・円頓寺本町の両商店街で7月29日~8月2日、「円頓寺七夕まつり」が開催される。
昭和30年代から始まり今年で54回目を迎える同祭は、毎年約10万人の人出でにぎわう。「名古屋近辺でこれだけ歴史があり、5日間行われる祭りは珍しいのでは」と円頓寺商店街理事長の高木さん。
アーケードの天井からつるされる100体以上の「はりぼて」の七夕飾りが特徴。色とりどりのはりぼては、商店街の人たちや地域住民らが、動物やアニメのキャラクター、昔話の登場人物など思い思いのテーマで1週間以上かけ作成する。仕事の合間や閉店後に少しずつ作業をするため、祭り前のアーケードには制作途中のはりぼての姿も見受けられる。「流行ものから時代にとらわれないものまで、たくさんのはりぼてを制作中。今年は、名古屋開府400年祭のマスコットキャラクターなどもある」と高木さん。
5日間、さまざまなイベントで構成する同祭。「毎年、人だかりができる」ほど人気を集める「おさるさんのパフォーマンス」は連日開催。そのほか、はりぼての審査・表彰を行う「装飾コンクール」、ハワイアンダンス(以上29日)、子どもによる写生大会やパフォーマンスフェスタ(以上30日)、中小田井火消し太鼓、ハワイアンダンス(以上31日)、「にっぽんど真ん中祭り」に出場するチームの迫力パフォーマンスが見どころの「えんどうじ どまつり」(1日)、名古屋市消防音楽隊パレードや名古屋「太閤連」による阿波踊り(2日)で最終日を盛り上げる。
4年前からは期間中、リアルタイムで情報が得られるよう放送ブースも立ち上げた。「今からどこで何のイベントが行われるのがわかるので好評」(同)だという。無料でインターネットのライブ配信サービスを行う「STICKAM JAPAN!」でライブ中継も予定。
高木さんは「50年以上も祭りを続けることは、それだけのパワーも必要。来ていただいた方には楽しい時間を過ごしつつ、頑張っている商店街も見てもらえたら」と話す。