厳しい日差しで汗をかいた体に心地よい風が吹く中、ミッドランドスクエア(名古屋市中村区名駅4)前、名古屋ビルデイング(名駅4)前、名鉄百貨店前(名駅1)などの名駅エリアの歩道で7月20日、「名古屋駅地区打ち水大作戦」が行われた。主催は名古屋駅地区街づくり協議会。
会場には、名古屋駅地区街づくり協議会、駅地区振興会の神野会長、山田副市長、名古屋モード学園の生徒、仮装してゴミ拾いを行う「ア∞ス戦隊ゴミ拾いレンジャー」扮(ふん)する「打ち水レンジャー」ら合わせて約200人が参加。歩道には浴衣姿の女性、法被姿の男性、5色のレンジャーが並んだ。
ミッドランドスクエア前で行われたセレモニーは、「打歓人」による和太鼓の合図で幕開け。同議会の神尾会長は「昨年は100人だったが今年は200人で開催。たくさんの方々が参加してくれてありがたい。法被に浴衣、和太鼓と打ち水に最高のシチュエーション。日本古来に風習にのっとってエコ大作戦。天気に負けないように頑張りましょう」と元気よくあいさつした。
その後、掛け声を合図に一斉に歩道に打ち水を開始。参加者らは和太鼓の演奏にのせ名駅一帯に水をまいた。見学していた幼い兄弟が大人に手を借りながら打ち水をする姿も見られ兄弟は「楽しかった~。氷みたいに冷たかった」と笑顔に。「打ち水レンジャー」は「地球を冷ませ!」という決めぜりふとともに水鉄砲で参加。ミッドランドスクエア前から打ち水を実施している会場を走り巡り、汗だくで戻ると「暑かったが打ち水のおかげで涼しいです!」と緑レンジャー。打ち水には人口滝の水、期限切れの備蓄飲料水などの二次利用水を使った。
当初53.3度だった地面の温度は打ち水により43.8度となり、9.5度下げる効果が得られた。参加者は会場を後にし、少し過ごしやすくなった名古屋駅前にいつもの夕方の姿が戻った。