食べる

円頓寺商店街に沖縄料理-沖縄にほれ込んだ店主が夢かなえ出店

「サキアテ ジョーグー」外観

「サキアテ ジョーグー」外観

  • 0

  •  

 沖縄料理を提供する「サキアテ ジョーグー」(名古屋市西区那古野1、TEL 052-561-7077)が8月26日、円頓寺商店街にオープンした。

[広告]

 「いずれは飲食をやってみたいと、10年以上前からとぼんやり考えていた」という名古屋生まれのオーナー、石倉さん。仕事でイギリスに何度も行く機会がありそこで出会ったパブの文化にほれ込み、出したい店のイメージをつかんだという。パブの魅力は「ものすごく落ちつく、店内は豪華な感じなのにカジュアルにお酒が楽しめる」ところ。その数年後に結婚し、パートナーの影響で次は沖縄に「はまって」いった。「最初は沖縄には興味はなかったが、宮古諸島、八重山諸島の文化や自然に強烈なインパクトを受けた」。こうしてパブと沖縄の要素を合わせた店づくりを描いていく。

 また、仕事で大阪にいた際に商店街の良さに出会ったことをきっかけに、店を出すなら商店街にと思っていたとも。同商店街で同級生が営むすし店をよく訪れ、商店街に出店したいと相談すると、「円頓寺商店街はこの先絶対に伸びてくるエリア」と後押しされ、近くの店舗物件が空いたことから、約20年間のサラリーマン人生に別れを告げ、夢だった飲食店オープンに踏み切った。

 店名は「サキ」(酒)のアテと、「大好きでどうしようもない」という意味の沖縄方言「ジョーグー」を組み合わせたもの。店舗面積は9坪で、15席を設けた。店内は禁煙で、外に喫煙スペースを設ける。

 メニューは、現地で食べた石倉さんの大好きな料理を舌の記憶を基に再現し、アレンジしたものが中心。「飲食の経験はないがかえって自由な発想ができる」と石倉さん。内容は酒のアテと、しっかり食べられるもの、シメのメニューを用意。

 沖縄の伝統的な保存食「スーチカ」(豚肉の塩漬け)をさっとあぶった「グリルスーチカ」(420円)、沖縄ではメジャーな田芋を使ったコロッケ「どぅる天」をアレンジした、里芋のペーストにヒジキや野菜を加えた「どぅる天 ジョーグースタイル」、「ジョーグー タコライス」(以上630円)はミートソースにサルサソースを利かせ、ゴーヤを入れるなどのアレンジも。そのほか、現地から送られてくる「青パパイヤ」「島ニラ」「ニガナ」などの野菜を使ったメニューも多く提供する。

 「一押し」の泡盛は、酒造所を実際に訪れた石倉さんお手製の紹介文と、さわやか・シャープ、濃い・複雑などと分けられたテイスティングチャートをメニューに掲載。「泡盛はきついというイメージが強いが、水割りで飲むのが一番。水で割ることで酒が開き甘味が出てくる」。中でも「宮之鶴」は「おすすめ」で、地元でもなかなか手に入らないプレミアがつく泡盛だという。価格は水割り・ロック=500円~、1合=1,000円~、2合=2,500円~。そのほか、オリオンビールの「生ビール」(500円)、シークヮーサーの果汁を使った「シークヮーサー生ビール」(600円)なども。

 営業時間は16時~23時30分。

名駅経済新聞VOTE

名古屋城と言えば?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース