JRセントラルビル(名駅1)は5月8日よりJRセントラルタワーズ12階タワーズプラザギャラリーで「渡辺健一トリックアートの世界展」を開催している。愛知県出身の作家、渡辺健一さんは、だまし絵、かくし絵などの「トリックアート」を中心とする作品を制作しており、2002年に名古屋港・旧防潮壁にトリックアート壁画を、2004年愛知県犬山市にトリックアート美術館「トリック繪画邸」をそれぞれオープンしたほか、2005年の愛知万博長久手会場でトリックアート作品を展示するなど、活躍の場を広げている。展示作品は、「メタモルフォーゼ」(変容・変身)、「トロンプルイユ」(だまし絵)、「アナモルフォーズ」(ひずみ絵)、「かくし絵」など全25点で、会場内を各4つのゾーンに分けて展示する。「アナモルフォーズゾーン」には、「写楽と歌麿」(42cm全円)、「福笑鬼」(42cm半円)「アナモルフォーズ“凧”」など、ゆがんだ絵が円柱形の鏡に映ると正常な絵に見えるものや、見る角度によって絵が変わる作品を、「メタモルフォーゼゾーン」には、「ワタナベの猫」「W氏の部屋」「酔いどれ紳士」など、絵の中の間違い捜しが出来る作品などを、トロンプルイユゾーンには、「野菜シンフォニー」「えっ額がっ絵」など、柄の一部が飛び出したように見える作品を、「かくし絵ゾーン」には、「ザ・トリック“常満寺春”」など、1枚の絵の中に違う絵が隠れている作品を展示。また、会場内の販売コーナーでは、トリックアートを使ったゲームやパズル(315円~)なども販売している。JRセントラルビルの担当者は、「プラザギャラリーでは、毎回見た人が楽しくなるような作品を中心とした展覧会を行っている。『トリックアート』は写真で見るのと実際に見るのは印象が全く違うので、実物を見て、驚いて、トリックを解明して、楽しんでいって欲しい」と話している。時間は11時~23時、入場無料。6月8日まで。(写真=「W氏の部屋」)
JRセントラルタワーズ