東急ハンズ名古屋店（名古屋市中村区名駅1、TEL 052-566-0109）7階の模型コーナーで現在、船舶模型の完成品の展示販売が行われている。

　独自企画を打ち出す同店。船舶模型の組み立てキットは難しく、「完成まで至らない」「作ってほしい」という問い合わせも多かったことから企画した。40～50代の大人の男性をターゲットとしたが、女性の利用客も多いという。

　売り場には豪華客船、軍艦、貨物船、クルーザー、タンカーなど約20点を展示。目立つのは立派な帆が張られた帆船。布で作られた帆、甲板に設置された小型ボート、船の本体の装飾など、細かい部分が表現されている船舶模型は、いずれも細かいパーツまで手加工して作られたスクラッチビルド。材料は、メタル以外全て木製だという。「ベトナムで作られたもので、細かいもので完成までに100時間くらいかかると聞いている」とフロア担当の市岡さん。「完成品を数多く販売しているところは少ないのでは」とも。

　細かい装飾が施された7年戦争からナポレオン戦争にかけて活動した英国海軍の軍艦「ベローナ」（長さ90センチ、5万3,200円）、幕末期に江戸幕府が保有していた初期軍艦「咸臨丸（かんりんまる）」（同96センチ、5万6,000円）は艦艇に銅板が使われている。甲板にライトがともる「豪華客船クイーンメリー」（7万円）は長さ1メートルで、今回の企画で最も大きいもの。最も小さいものは、ボトルシップのように電球の中で組み立てられた「電球シップ サンタマリア」（2,800円）。

　「海のロールスロイス」と呼ばれるリバー社のクルーザー「Riva Aquarama」（同87センチ、7万7,000円）では、本革を使ったシートが取り付けられている。そのほか、「新日本丸」（同90センチ、4万9,000円）、「タイタニック」（同80センチ、2万5,200円）、「カーフェリー・さんふらわー」（同80センチ、4万2,000円）など。価格は「組み立てキットとあまり変わらない価格」だという。

　営業時間は10時～20時。特集は6月10日まで