JR名古屋駅1番線スペースに11月14日、ラーメン店「富山ブラック麺家いろは 名古屋駅1番線店」が期間限定でオープンした。
「富山ブラックらーめん」と「富山ブラックカレー」のセットメニュー「富山ブラック味玉 ハーフカレーセット」
「名古屋ステーション開発」(名古屋市)はリニア中央新幹線の工事に伴い使用停止しているJR名古屋駅1番線に、約300平方メートルの床を設置して店舗やイベントなどに活用できる約500平方メートルのスペースを開発。昨年から「世界の山ちゃん」や「人類みな麺類」が営業した。
第4弾の今回は1992(平成4)年創業の「富山ブラック麺家いろは」が出店。同店を運営する「天高く」会長兼社長の栗原清さんによると、「富山ブラック」は煮詰めて作る黒いしょうゆを使う黒いスープが特徴の富山のご当地ラーメン。約15年前にメディアがその見た目で表現した「富山ブラック」という言葉を同店がいち早く商品名に活用したという。提供する店は現在、50~60店になるという。
「富山ブラック麺家いろは」は塩分控えめでこくのある黒しょうゆのたれに、鶏ガラベースに魚介のスープを合わせたラーメンを提供。麺は平打ちの太麺。「見た目は真っ黒だが、食べるとあっさりでこくもあるスープ。魚介の風味を全面に押し出した味。平打ちにすることで太麺でもごわごわしない」という。そのほか、「富山ブラック」のたれやスープに16種類のスパイスを合わせる「富山ブラックカレー」も販売する。
主なメニューは「富山ブラックらーめん」(920円)、「富山ブラックカレー」(800円)、「富山ブラック味玉 ハーフカレーセット」(1,300円)など。富山名物の「ホタルイカ沖漬け」「イカの黒作り」に枝豆と生ビールまたはハイボールが付く「ほろ酔い富山の珍味セット」(900円)も提供する。土産用の箱入りの「富山ブラックらーめん」「白エビ塩ラーメン」なども販売する。
席数は70席程度。期間中は、店舗スペースの壁面に富山県の名所や寒ブリなど食の魅力を写真で掲出し、県のPRも行う。富山県観光振興室の羽生田淳さんは「北陸新幹線で敦賀から回ると名古屋から富山は最短2時間35分。JR高山線や東海北陸道など、さまざまなアクセス方法がある。壁面装飾の大きさを有効活用し、駅通行者にも大きな写真で富山をPRする」と羽生田さん。栗原さんは「富山の名所の写真、富山ブラックラーメン、富山の珍味を楽しんでもらえるプチ富山旅行を楽しんでほしい。富山に来て他の富山ブラックを食べ比べしてもらえれば」と笑顔を見せる。
営業時間は10時~22時。来年5月31日まで。入店にはJR名古屋駅の入場券または乗車券が必要で、交通系ICカードは入場券として利用できない。