名駅西口に8月10日、月替わりで全国各地の郷土料理と地酒を提供する炉端居酒屋「炉ばたの旬蔵」(名古屋市中村区椿町9、TEL 052-453-0177)がオープンした。運営は、中部地方を中心に飲食事業を展開する甲羅(豊橋市)。
同社の新業態となる「炉ばたの旬蔵」。名古屋・東京で黒豚しゃぶしゃぶが看板メニューの居酒屋「旬蔵」を展開しているが、「より庶民的でカジュアルな店を」と炉端焼きをメーンに気軽に飲食が楽しめる「炉ばたの旬蔵」を開いた。客単価は旬蔵より500円ほど安い3,500円を想定する。ターゲットは地元や出張族のビジネスマン、ファミリー、各地の県人会。
同店のコンセプトは「祭り」。毎月、その月に開催される日本各地の祭りをテーマに、郷土料理や地酒を提供するのが特徴。店内には祭りのポスターやイラスト、ちょうちんをディスプレー、スタッフも法被や浴衣を着用し雰囲気を盛り上げる。2フロアで構成する同店の店舗面積は100坪。席数は、カウンター席・テーブル席・掘りごたつ席を合わせ144席を設ける。掘りごたつ席では、最大70人の宴会にも応じる。
8月の祭りは、「ねぶた祭り」(青森)、「竿燈まつり」(秋田)、「花笠まつり」(山形)。「名古屋では流通していないような食材を使ったメニューも用意している」と店長の中島さん。山菜の「みず」「うこぎ」の天ぷら(以上450円)、青森で採れる芋「アピオス」の串揚げ(380円)、大根の薫製「ねぶた漬け」(450円)などのほか、焼き物、造り、揚げ物、煮物、すしなどのご当地メニューを用意。
テーマとして採り上げる祭りは、すでに1年間決まっている。「それに合わせ早い段階から地元の農家やJAに交渉し食材やメニューを準備していく」と中島さん。「地元の人たちが食べている料理をアレンジせずにそのまま提供している」という。ベースメニューとして居酒屋メニューも取りそろえる。ドリンクは、生ビール(580円)、ハイボール、焼酎、ワイン、酎ハイ、カクテル、日本酒など。
中島さんは「全国展開を視野に入れつつ、まずはコンセプトがぶれないよう守り続けて、やっていきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は17時~24時。9月の祭りは、「鶴岡八幡宮流鏑馬神事(神奈川)」「大原はだか祭り(千葉)」を予定。