名駅近くの演劇場「ナンジャーレ」(名古屋市中村区亀島2、TEL 052-977-6392)で12月30日・31日、10劇団が参加する演劇イベント「ミソゲキ2011」が開催される。
昨年オープンした「ナンジャーレ」と名古屋の演劇情報サイト「名古屋演劇アーカイブ」の共同企画として昨年、大みそかに初開催した同イベント。名古屋の若手劇団が作品を出し合い、それぞれの個性を競い合った。同実行委員会の長谷川公次郎さんは「以前から若手の劇団の活躍の場がもっとあればとの思いがあった。昨年夏、(同劇場代表の)大和田さんに相談したところ、即答で『劇場の看板になる企画になれば』とミソゲキに賛同いただいた」と振り返る
2回目となる今年は10劇団が参加。日中と夜に5劇団ずつが、制限時間20分で5つの舞台を披露する。今回は東京から「ういろっく」、京都から「烏丸ストロークロック」も参加。観客投票1位の劇団には「ミソゲキ2011アワード」が贈呈される。
参加する名古屋の劇団の多くは、ここ数年のうちに旗揚げされた若手劇団。「知っている若手劇団の中で、今後伸びていきそうと思うところに声を掛けた。昨年は見る側も演じる側も楽しんでもらえるイベントになった。今年の開催決定時も、昨年の参加劇団の多くが名乗りをあげてくれて、うれしかった」。制限時間など作り手には難しい部分もあるイベントだが、「昨年のアンケートには、目当ての劇団を見に行き、他の劇団にも興味が広がったという感想もあった。多くの劇団が集まるイベントをすることで、観劇人口が増えればとの思いもある」とも。
「ミソゲキは、音楽の対バン(バンド対決)のようなイベントを演劇でできないかと考えた企画。連続して演じるので、あまり装置などを置けない分、出演者が演技に集中する。各劇団の個性がとても際立つ舞台。音楽にジャズやロックなどがあるように、演劇にも多くのジャンルがあることが分かるはず。ナンジャーレを名古屋の若手劇団の旗揚げを応援する場にしたい」と大和田さん。
入場料は、1ステージ=1,500円、通し券=2,500円。参加劇団、上演順、開演時間などの詳細は同イベントのホームページで確認できる。12月31日には公演終了後、年越しカウントダウンを予定する。