円頓寺商店街(名古屋市西区那古野)で4月21日、段ボール一箱分の本を持ち寄って販売するフリーマーケット式の古本市「一箱古本市in円頓寺商店街」が開催された。
主催は、「街と人をつなぐ」をテーマに開催する本のイベント「BOOKMARK NAGOYA(ブックマークナゴヤ)」実行委員会。一箱古本市はBOOKMARK NAGOYA期間中に開催するイベントの一環だったが、今年は単独で開催された。
当日は、一般から募集した約60組が出店。古本のほか、ブックカバーなどの雑貨も数多く並んだ。商店街の通りに並んだブースには本好きの若者や地元住民が足を止め楽しんでいた。
一般だけでなく、「シマウマ書房」(千種区四谷通1)や「古本や猫飛横丁」(中区大須2)などの古書店も出店。今年で3回目の出店となる京都のオンライン古書店「古書ダンデライオン」のブースには海外文学を中心に珍しい絶版本が並んだ。「一箱古本市では本を通して、お客さんとコミュニケーションを取れることが魅力」と店主の中村さん。
併せて、ガイド付きの街歩きツアーや、着物で協賛店に行くと特典を受けられる「着物日和」、ブックカバー作りのワークショップ、ライブ、同実行委員会によるラジオ生放送なども行われ、商店街を巡りを楽しむ姿を見受けられた。
実行委員の岩上さんは「円頓寺商店街は名古屋で最も古いといわれる商店街。来場者には商店街のレトロな雰囲気とともに、お気に入りの本探しやさまざまなイベント、街歩きを楽しんでもらいたい」。今年で5回目となる「BOOKMARK NAGOYA 2012」は10月開催予定。イベントの詳細はホームページで順次発表する。