名駅錦橋ビル(名古屋市中村区名駅5)にある「NAGOYA試写室」で2月12日、映画「大統領の執事の涙」の試写会が行われ、上映後にアメリカ大使館文化担当官補ジェフ・アドラーさんが来場者とディスカッションした。
同作は実話をベースに、ホワイトハウスで7人の大統領に仕えた黒人執事の波乱に満ちた生涯を描いたヒューマンドラマ。主人公セシルを演じるアカデミー主演男優賞を受賞した名優フォレスト・ウィテカーをはじめ、オプラ・ウィンフリー、ロビン・ウィリアムズら豪華な俳優が顔をそろえる。監督は「プレシャス」でアカデミー賞に輝いたリー・ダニエルズ。
今回のイベントは名古屋米国領事館の広報文化交流部「名古屋アメリカンセンター」が主催したもの。同センターは日米関係に関する情報を提供し、日米間の相互理解と交流を深めるために講演会、セミナーなどさまざまな活動を行っている。
試写会終了後、アドラーさんは「どの国でも差別は深刻な問題。映画を見ることで歴史を知ってもらいたい。積極的に意見、質問を発していただけたら」と来場者に呼び掛けた。
映画に描かれていた出来事、歴史が解説された後、ディスカッションがスタート。会場からは「なぜ、キング牧師の死後、黒人の大暴動が起こったのか」という歴史への質問や、白人の中で働く主人公と公民権運動に飛び込む息子の2つの世代への感想、歴史を学ぶことの大切さなど、さまざまな意見が交わされた。
ディスカッション終了後も多くの参加者がスタッフらに声を掛け、映画やイベントに対する思いを話す様子が見られた。
映画は2月15日からミッドランドスクエアシネマほかで全国公開。